3D印刷でスマホケースをカスタマイズ――プレアデスシステムデザインが紹介:CEATEC JAPAN 2012
好きな写真を使ってスマホケースをオーダーメイドするサービスはあるが、プレアデスシステムデザインは、3D印刷したものをケースに装着する――というサービスを検討している。
3D印刷した文字やデザインを、スマートフォンのケースに装着する――プレアデスシステムデザインが、CEATEC JAPAN 2012でスマホ用ケースの新サービスを披露している。ブースでは、同社が扱っているオランダのブランド「Freshfiber」のiPhoneケースに3Dプリントで生成した文字を装着するデモを実施。試作品のiPhoneケースには正方形や長方形にくり貫かれており、ここに3Dプリントした文字を装着する。
想定されるサービスの流れは次のとおり。ユーザーはまず、ベースとなるケースを購入する。そしてプリントしたい文字の3Dファイルをオンラインでダウンロードし、そのデータをUSBメモリに保存する。その後、量販店などを訪れ、店舗に設置されている3DプリンタにUSBメモリを接続し、データを読み出して3Dプリントしていく。印刷時間は「5分ほど」(説明員)だという。出来上がった印刷物を、ケースの裏側から手ではめ込めば完了。印刷物の素材はABS樹脂。
デモで紹介された印刷物は正方形や長方形のものだったが、丸型、星形、ハート型などさまざまな形を考えているという。なお、ベースとなるFreshfiberのケースも、同じく3Dプリントされている。素材はナイロン繊維を硬化したもので、「金型では作れない」(説明員)という立体的かつ複雑な形状が目を引く。Freshfiberのケースは現在iPhone 4S向けに発売されており、iPhone 5向け製品の発売も予定している。
3Dプリントサービスの開始時期や価格などは未定。今回のCEATECで初めて披露したこともあり、「来場者のフィードバックを見ながらサービス開始を検討したい」と説明員は話していた。3Dプリンタの設置場所は、先述のとおり量販店などを想定しているそうだ。ソフトバンクセレクションの「カバコレ」をはじめ、好きな写真や画像をスマホケースに印刷するサービスは多くあるが、3Dプリントを活用する試みは新しい。スマホケースの新たな取り組みとして注目したい。
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