写真で解説する「Xperia Z1 f SO-02F」:Z1にはない新機能とは?(2/2 ページ)
Xperia Z1の高機能を継承したコンパクトなスマートフォン「Xperia Z1 f SO-02F」が、ドコモの冬モデルで登場する。発売がZ1よりも遅い12月下旬ということもあり、Z1にはない新機能も用意されている。
「スタミナモード」「伝言メモ」「手ぶくろモード」を搭載
機能面やUI(ユーザーインタフェース)におけるXperia Z1との違いを見ていこう。まず、Xperia Z1 fのディスプレイ解像度はフルHDではなくHDであり、Z1で利用できるフルセグとNOTTVは対応しない。一方で、発売時期がXperia Z1よりも遅い関係で、Z1にはない機能が追加されている。それが「スタミナモード」「伝言メモ」「手ぶくろモード」だ。
画面消灯時にアプリの通信をオフにするスタミナモードは、海外版Xperiaではおなじみの機能だが、日本向けのXperiaでは初めて搭載した。説明員によると、「Xperia Z SO-02E」のころからスタミナモードの搭載は検討してきたが、(設定してもアプリが問題なく動くかの)検証が終わらず、搭載を見送ってきたという。
Z1 fに搭載したスタミナモードは、実は海外版とは仕様が異なる。海外版ではスタミナモードをオンにすると、全アプリの通信がオフになり、スタンバイ時にも通信をさせたいアプリは後から個別に設定する仕様だった。一方、Z1 fでは初期状態でスタミナモードをオンにしてもアプリの通信はオフにならず、通信をオフにしたいアプリを個別に選ぶという、海外版とは逆の仕様になっている。これは「(海外版と同じ仕様にすると)意図しない動作をする恐れがあるため」(説明員)。さらに、Z1 fではスタミナモードを適用するアプリを選ぶ際に、節電の効果がアプリごとにグラフで表示される。グラフの青い部分が大きいほど、バックグラウンドでの通信が大きいことが分かるので、スリープ時の通信が不要なアプリは積極的にオフにしておくといいだろう。
なお、従来のXperiaシリーズではおなじみの、指定したバッテリー残量になると、Wi-FiやBluetoothなど各種設定を一括で省エネ仕様にする「低バッテリーモード」は継承されている。
Xperia Z1 fは2300mAhのバッテリーを搭載しており、ドコモの実使用時間では3日以上持つことが確認されている。小型だからスタミナはいまひとつ……じゃないのはうれしい点だ。
端末本体に電話発信者が用件を録音できる「伝言メモ」は、フィーチャーフォンや一部の日本メーカー製スマートフォンではおなじみだが、日本特有の機能とあって、海外製のスマートフォンではあまり見られなかった。しかし今回、Xperiaシリーズでは初めて伝言メモが搭載された。留守番電話に接続せず(通話料をかけずに)録音したメモを聞けるので、地味ながらうれしい新機能といえる。
説明員によると、一足先に発売されるXperia Z1についても、ソフトウェアアップデートでスタミナモードと伝言メモを搭載することを検討しているという。
手ぶくろモードでは、手袋をした状態でもタッチパネルの操作ができるようになる。静電容量式タッチパネルは、基本的に指のみを認識するが、これを手袋などの布を認識するよう最適化したという。このモードをオンにして手袋などで画面に触れると、指の周辺に円形が表示されるが、この中央が実際にタッチパネルが認識している部分となる。うまくコツをつかめば、文字入力などの細かい操作も手袋でこなせるように感じた。また、手袋以外の布越しでも操作はできるが、画面を拭いた際に誤操作する恐れがあるので、手袋をしていないときは、手ぶくろモードはオフにしておくといいだろう。
カメラ機能はXperia Z1と変わらない。1/2.3型のCMOSセンサー「Exmor RS for mobile」、F2.0・広角27ミリ相当の「Gレンズ」、ソニー独自の画像処理エンジン「BIONZ for mobile」を持つ有効約2070万画素CMOSカメラを、この小さなボディに搭載しているのは心強い。
日本語入力システムには「POBox Touch 6.2」を搭載し、QWERTYキーボードに数字も表示可能になった。また手動で調整したキーボードのサイズと、標準サイズを自由に切り替えられる。
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