「MNPプラスは簡単じゃない。でも社内的には頑張っていく」――NTTドコモ加藤社長の囲みにツッコミ:石川温のスマホ業界新聞(1/2 ページ)
NTTドコモの決算説明会で加藤社長は新料金プランが好調であると発表。SIMロック解除やMVNO市場についてはどう考えているのだろうか?
7月25日、NTTドコモは2014年度第1四半期(2014年4月〜6月)の決算発表会を開催した。前年同期比で収益は減収したが、新料金プランは好調だ。
発表会後、加藤薫社長の囲みが行われた。
(いつも通り、個人的な感想を★で突っ込んでいく)
この記事について
この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2014年7月26日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。
―― 今期をホップステップとして蓄えて、来期以降、ジャンプという戦略なのか。
加藤社長 そうですね。基本的な基盤ができあがって、その後に結果として財務が着いてくる形だと思う。まずはこの新料金を軸に、できるだけお客さんをたくさん獲っていきたいと思っています。
(★ 新料金プラン、7月24日現在で601万6000件。順調なペースかと)
―― 新料金プラン、他社が細かく変えてきたものを出してきたが、どう評価しているか。
加藤社長 どのようにお客さんが感じていくか、市場がどう変化するか見ていきたいと思っている。ただ、私どもが一番最初に出しましたので、それをご評価いただいているのは大きいかと思う。我々も1GB単位で追加できる部分があって、その間を埋めるようにしております。
それで埋めていき、ある程度の部分を超えていくと、上のほうがいいよねというところがある設計になっています。
それで埋められる部分もあろうかと思います。細かくされながらシェアはされないなど、いろんなパターンがどのように受け止められるのか注視したいと思っています。
(★ 音声定額はすんなりと受け入れられやすいけど、パケットシェアはまだまだわかりにくいかも)
―― パケット量の選ばれ方はどのような傾向があるのか。
加藤社長 私の友達もそうでしたが、まずは10GBでやってみますわ、という方が多いです。しかし、上の方を選ぶ方も多いですね。意外に多いです。
(★ 3〜4人家族だと、やっぱり10GBあたりが無難なのかな)
―― ということは、パケットの利用は増えているのか。
加藤社長 パケットの利用についてはいまちょっと、どうでしょう。一息ついているのかも知れません。分析がまだ進んでおりませんけども。
パック的には少し小さめのものを選ばれる傾向もあるようです。現場の話を聞いていると。これから、それをどのようにプロモートしていくか、サービス共々、これから我々の努力だと思っています。
(★ たくさんパケットを使わせるには、高速でサクサク通信できる場所を増やすのが重要かと。公衆無線LANスポットも減らしていくのもアリかと。とはいえ、トラフィックを分散させる必要もあるし、悩ましいですね)
―― 3社横並びの料金プランだが、NTTドコモが突出して契約者が増えているのには、どこに理由があると考えているか。
加藤社長 どうでしょう。いままでの料金が難しいだとか、複雑だとか、通話が高いだとかいろんな声をいただいていましたけど、それに対して、できるだけ答えるような設計をしましたので、ある程度、ご理解いただけているのではないかと思っています。
―― ユーザーに一番、伝わったということか。
加藤社長 一番、伝わったかと。最初に出したというのもご評価いただけたのではないかと思います。
(★ そこに尽きるかと。KDDIは完全に後手後手に回った感あるし)
―― 今日、総務省で3.5GHz帯の割り当て指針が発表になった。3グループへの割り当てになりそうだが、そこに対しての感想は。
加藤社長 まだ全然(知らなかった)。私全然、考えていませんでしたけど。あの時申し上げたのは、できるだけたくさんくださいと。
我々、加入数と周波数の幅、多さの比においては一番、大きいと言いましょうか。一番、たくさん、お客様が使っています。ちょっと帰ってよく見てみます。
(★ まぁ、技術的に使いやすく、綺麗にわかれるとはいえ、確かに三等分というのもおかしな話だな)
―― SIMロック解除義務化について、iPhoneがかなり標的になっているようだが、そのあたりはどのようにお考えか。
加藤社長 iPhoneはなかなか難しいですね。一方ではiPhoneはSIMロックフリーも存在するので、これをどう考えるのかというところがポイントなのかと。
(★ これ、自分の質問。確かに「SIMフリー版が売られているから、キャリアではロック解除に応じないという主張も成立してしまうかも)
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