ドコモおすすめ4機種レビュー(第1回)――基本スペックや持ちやすさを比較する:最新スマートフォン徹底比較(2014年夏モデル編)(2/2 ページ)
ドコモ夏モデルで買いのスマートフォンはどれか? 本特集では「ARROWS NX F-05F」「GALAXY S5 SC-04F」「AQUOS ZETA SH-04F」「Xperia Z2 SO-03F」4機種の、基本スペックから注目機能までを比較していく。
持ちやすくて片手で操作しやすい機種は?
スマートフォンは毎日手にするものなので、持ちやすさも気になるところ。4機種とも快適に持って操作できるのだろうか。また、5型クラスのサイズだと多少の割り切りは必要だが、片手での操作性もあわせてチェックした。
ARROWS NXの本体は丸みを帯びていて持ちやすく、頑張れば片手でも端から端まで指が届く。4機種の中では一番片手で操作しやすい。電源キーが左側面の真ん中近くにあるので、片手(特に左手)で押しやすい。本体背面にあり、タッチするだけで画面が点灯する指紋センサーも、片手操作の強い味方になってくれる
GALAXY S5も、本体は丸みを帯びていて角も削がれているので持ちやすい。頑張れば片手でも操作できる。なお、タッチの感度が良すぎるためか、片手で持ちながら親指を伸ばしたときに、手のひらが画面の端に当たって、ホーム画面だとアイコンをタップしたと判定されなど、誤操作が多かった。電源キーが右側面の中央部に近い位置にあるので、片手でも押しやすい。
ホームボタンには、GALAXY Sシリーズの伝統ともいえる物理キーを搭載している。昔は物理キーの方が押しやすいと思っていたが、不思議なもので、オンスクリーンキーに慣れた今は、押すのにちょっと力のいる物理キーの方が違和感を覚えるようになった。とはいえ、しっかりとした押下感を得られる物理キーを好む人も多いだろう。
AQUOS ZETAも、4隅の角が削がれているので手になじみやすい。3辺狭額縁設計の効果もあり、5.4型にしては幅はそれほど大きくないと感じる。それでも幅が約74ミリもあるので、画面の端から端までは指が届きにくい。文字入力はキーボードを左右に寄せれば片手でも問題ない。電源キーが右側面の上部にあるので、片手では少し押しにくい。握るだけで画面が点灯するグリップマジックもあるが、意図しないタイミングで画面が点灯することもあり、一長一短だと感じている。
Xperia Z2は、端から端まで指を届かせるのは難しいが、幅が1ミリ減った分、Xperia Z1よりも片手で操作しやすくなっている。ボディは一見するとスクエアだけど、角が丸いので手に優しい。左手で持つと、ちょうど電源キーとボリュームキーが手に当たるのが煩わしいが、その分電源キーはとても押しやすい。
視野角が広いのは? 発色や解像感はどう?
最後にディスプレイの見やすさもチェックしておこう。まずは視野角。同じフルHD(1080×1920ピクセル)の写真を表示して、いろいろな角度から見比べてみた。輝度は最大にしている。有機ELを搭載しているGALAXY S5と、IPS方式の液晶を搭載しているXperia Z2が、この中では視野角が広くて見やすい。ARROWS NXとAQUOS ZETAは、斜めからだと白飛びした表示になってしまう。
同じく最大輝度にして、静止画とYouTubeのHD動画を表示して並べてみた。ARROWS NXは滑らかできれいに見えるように補正する「動画補正」「静止画補正」をオンに、AQUOS ZETAは画質モードをくっきり色鮮やかな表現をする「ダイナミック」に、Xperia Z2は失われた画素を復元する「X-Reality for mobile」をオンにした。
夏モデルでは、新開発のバックライトを採用したAQUOS ZETA(PureLED)とXperia Z2(Live Color LED)は確かに色鮮やかに表現できていると感じられるが、見比べると、ARROWS NXの液晶もなかなか色鮮やかだ。GALAXY S5はやや暗めに感じる。動画は機種間でそれほど大きな差は感じず、4機種とも鮮明に表示できていた。
関連キーワード
Xperia Z2 SO-03F | GALAXY S5 SC-04F | 視野角 | IPS方式 | 指紋認証 | フルHD | 入力技術 | 有機EL | X-Reality | YouTube
関連記事
- WhiteMagicや文字入力が進化:写真で解説する「ARROWS NX F-05F」
「ARROWS NX F-05F」で登場1周年を迎えるARROWS NX。安定性・使い勝手のよさを手に入れたNXが次に目指すのは、文字入力のしやすさと、さらなる使い勝手の追求だ。 - 文字入力だけではありません:使うほどに便利さを実感できるスマホ――「ARROWS NX F-05F」ファーストインプレッション
NTTドコモの2014年夏モデルとして登場する富士通のAndroidスマートフォン「ARROWS NX F-05F」。文字入力の快適さが一番のセールスポイントだが、魅力はそれだけではない。ひと足先に、その実力に迫る。 - 広角インカメラで自撮りも快適:待望の防水/防塵ボディに、高速AFの本格カメラ搭載――「GALAXY S5 SC-04F」
防水・防塵ボディに位相差AFを搭載した高速カメラと指紋センサー、心拍センサーを内蔵したグローバルモデル「GALAXY S5」がドコモの夏モデルにラインアップ。6月提供予定のVoLTEにも対応する。 - 「GALAXY S5」の“ここ”が知りたい 第1回:ドコモ版SC-04Fとau版SCL23の違いとは?――「GALAXY S5」
ドコモとauから同時に発売された「GALAXY S5」。基本的なスペックは同じだが、対応する通信規格のほか細部のデザインが異なっている。改めて2台の違いを確認してみた。 - 「GALAXY S5」の“ここ”が知りたい 第2回:ドコモとau、ネットワークの差はどれくらいある?――「GALAXY S5」
違うキャリアが同じ仕様のスマホを販売している場合、気になるのは通信性能の差。夏モデルの「GALAXY S5」で、ドコモとauの150Mbpsを体験してみた。 - 写真で解説する「AQUOS ZETA SH-04F」
ドコモの「AQUOS ZETA SH-04F」は、3辺狭額縁設計の「EDGEST」が特徴の5.4型IGZOスマホ。ボディは端末側面に角度を付けたスタイリッシュなデザインに変わった。 - 持ちやすくて軽くなっています:写真で解説する「Xperia Z2 SO-03F」(外観編)
ソニーモバイルの2014年フラッグシップスマートフォン「Xperia Z2」からドコモから発売される。5月15日の発表会で短時間だが触ってきたので、まずは外観の見どころを紹介しよう。 - 料理もおいしく撮れます:写真で解説する「Xperia Z2 SO-03F」「Xperia ZL2 SOL25」(カメラ編)
Xperia Z1の「有効約2070万画素のCMOSセンサー」「Gレンズ」「BIONZ for mobile」をベースに、新たな動画と静止画の撮影機能を追加したXperia Z2とZL2のカメラ。ノイズ感やホワイトバランスも改善されているという。 - Z1から何が変わった?:写真で解説する「Xperia Z2 SO-03F」「Xperia ZL2 SOL25」(ソフトウェア編)
Xperia Z2とXperia ZL2は、カメラやオーディオ以外の細かなソフトウェアの部分でも着実に進化している。Xperia Z1にはない新たな機能を中心にチェックした。 - 最新スマートフォン徹底比較(2013冬-2014春モデル編):ドコモおすすめ3機種レビュー(前編)――基本スペックや持ちやすさを比較する
ドコモが冬商戦でオススメする3機種「ARROWS NX F-01F」「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」「Xperia Z1 f SO-02F」は、どのモデルが買いなのか? さまざまな角度からレビューしていきたい。前編では基本スペックを中心に比べた。 - 最新スマートフォン徹底比較(2013冬-2014春モデル編):ドコモおすすめ3機種レビュー(後編)――バッテリー、カメラ、CPUの性能を比較する
ドコモ冬モデルのおすすめ3機種「ARROWS NX F-01F」「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」「Xperia Z1 f SO-02F」のスマホとしての性能はどれほどか? レビュー後編では、バッテリー、カメラ、ベンチマークテストからじっくりと検証したい。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.