ダンロップスポーツ、仏バボラVS社のセンサー付きテニスラケットをお披露目:きっと、もっとテニスが好きになる(2/2 ページ)
ラケットのグリップ部に加速度センサーとジャイロセンサーを内蔵した「バボラプレイ ピュア ドライブ ジャパンリミテッド」の発売が近づき、ダンロップスポーツが報道関係者向けに実物を披露した。
コートに移動して実際のプレイ結果を確認
説明が一段落したら、会場そばのテニスコートに場所を移して、実際にプレイヤーにバボラプレイを使ってもらい、その結果をスマートフォンに転送して、どのようなデータを確認できるのかを確かめることになった。
数分間プレイした後に、ラケットとiPhoneの間でBluetoothのペアリングを済ませ、データをiPhoneに送信する。その結果を見ると、かなり細かいところまでデータとして記憶していたことが分かる。まずはプレイ時間、総ショット数、バックハンドとフォアハンドのそれぞれの数を確認できる。フォアハンド、バックハンドそれぞれ、トップスピンをかけた回数、スライスで打った回数、普通に打った回数も数えている。
ラケット面のどの部分にボールを当てたかということも記録している。アプリでは、ラケット面を5つに分割して、それぞれの部分にどれくらいの割合でボールが当たったのかを表示する。そのほかのいろいろな要素も計算して、プレイヤーの力量を「テクニック」「耐久力」「パワー」の3要素で表示する機能もある。
「テクニック」「耐久力」「パワー」の3要素は、インターネットのコミュニティに参加しているほかのメンバーと比較することもできる。このコミュニティはバボラVS社が運営しているもので、世界中のバボラプレイユーザーが参加している。また、コミュニティにはバボラVS社と契約しているプロプレイヤーのデータもある。
日本人にとって身近なスポーツである野球は、打率、防御率、打点など、さまざまな数字が残るスポーツであり、昔からその数字で選手を評価してきた。最近はセイバーメトリクスというデータ分析法が主流になりつつあるが、これも統計解析で選手個人の力量を評価しようという試みだ。
一方テニスは、試合の結果のほかには、選手の力量を計る基準がほとんどない。バボラVS社のセンサー付きテニスラケットは、テニスプレイヤーの力量を「数字」で計る時代の幕を開ける存在になるかもしれない。
関連記事
- スイングを解析してスマホでチェック――「Zepp Tennis スイングセンサー」を使ってみた
スポーツにスマートフォンを活用できる周辺機器が増えている。今回は、テニス、野球、ゴルフのスイングを解析してくれる「スイングセンサー」を紹介しよう。あなたのスポーツライフを支える良きパートナーになってくれるはずだ。 - ゴルフ、野球、テニス:スポーツのスイングを解析できる3Dモーションセンサー3製品が登場
フォーカルポイントが、ゴルフや野球、テニスのスイングを解析できる3Dモーションセンサー3製品を発売。Bluetoothでスマホアプリと連携し、データを参照できる。 - 見て、盛り上がって、上手くなる:テニスショットを即時分析してスマホに表示――ソニーが「Smart Tennis Sensor」を発表
テニスショットをリアルタイムに分析して、スマートフォンに表示するサービス「Smart Tennis Sensor」を、ソニーが発表。ボールの当たった場所や回転の仕方、スイングの速度、ボールの速度などを表示し、撮影した動画と一緒に振り返ることが可能だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.