買ったのに使えない!?格安SIMの落とし穴:R25スマホ情報局
スマホのコストをぐっと下げられる格安SIM。ところが、いざ買ってみても「使えない!」なんて悲劇に見舞われることもあるみたい…。
大手キャリアよりもリーズナブルに利用できるとあって、注目が集まっている「格安SIMカード」。MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供しているSIMカードのことで、スマホ端末にセットし、大手キャリアと違って安価に利用できるのが特徴だ。通信料金を抑えるために検討している人もいると思うが、いざ買ってみたところ、「使えない!」なんて悲劇に見舞われることもあるみたい…。
そこで格安SIMカード購入時の注意点ついて、PCやスマートフォンなどの販売を手掛ける「ドスパラ」の松井崇悦さんに聞いてみた。
「よく聞くトラブルは、購入した格安SIMカードが、使いたいスマホ端末に対応していなかったというケースですね。というのも、それぞれの端末には対応している通信方式や周波数があります。それが合っていないと使えないので、購入時に必ずチェックしましょう」(松井さん、以下同)
現在販売されている格安SIMカードの多くは、NTTドコモの回線を利用しているため、ドコモ端末なら、このような事態は起こりにくいそう。ちなみに、海外製の端末で格安SIMカードを使おうと思っている場合は、国内の電波法に抵触していないかどうかの確認が必須だ。端末によって異なるが、日本の「技適マーク」が端末本体に貼ってある、もしくは設定画面などで表示されるかどうかで確かめられる。万が一法令に違反した場合、罰則もあるので注意しよう。
「また、格安SIMカードを端末に挿せばすぐにネットなどが利用できるというわけではありません。端末がネットワークに接続できるよう設定(APN設定と呼ばれる)を行う必要があります。実は、この設定方法がわからず、戸惑ってしまう人が多いのです。iPhoneであればその方法はひとつですが、Androidの場合は端末によって設定方法が異なるので、自分で調べる姿勢が大切になります」
こういった不明点や困ったことがある時、大手キャリアのようにショップが街中にないので、気軽にサポートを受けられないのも格安SIMカードを利用する際の落とし穴といえる。この場合、格安SIMカードを販売するMVNOのカスタマーサポートに問い合わせるのが基本的な解決ルートだ。ちなみに、「ドスパラ」では疑問点を店頭で受け付けているので、困ったら相談してみるのも手。
「ほかにも、格安SIMカードでは通話できない場合が多く、この時SMS(ショートメール機能)も使えません。そのため、”LINEの年齢認証ができない”というように、使いたいアプリが使えないこともあります。格安SIMカードで利用できるサービス内容の確認も忘れずに行いましょう」
ハードルが高く感じられるが、上記のポイントを押さえれば、スムーズに使いこなせるハズ。通信料金節約の一助として、一度検討してみてはいかがだろう?(南澤悠佳/ノオト)
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