友達や家族にSIMフリースマホをどうやって勧めたらいい?:SIM通
「IIJの中の人」とのトークイベント「IIJmio meeting 8」が開催された。その中の1コーナーで、スタッフ3人が周囲に「みおふぉん」を勧めた結果を披露。その内容を紹介します。
7月26日、インターネットイニシアティブ(以降、IIJ)の本社(東京・飯田橋)にて“IIJの中の人”とのトークイベント「IIJmio meeting 8」が開催されました。中でも会場が大いに沸いたのが、ライトユーザ向けコーナー「みおふぉん教室」においてIIJスタッフが周囲に「みおふぉん」を勧めた結果を披露するというもの。
登壇者は、同イベントでおなじみ、ネットワーク本部技術企画室・佐々木氏、IIJmioサービス開発担当・村越氏、会員向けメールマガジンで「Miki’s Happy mio Life」コーナーを担当する、サービス推進本部・おがわ氏の3名。
ガラケーユーザの妻をSIMフリースマホに変えるまで
「ファミリーシェアプランを作ったにもかかわらず、家庭では2年ほど『1人ファミリーシェアプラン状態』だった」という佐々木氏。奥様はFOMAガラケーユーザで切替に抵抗するなか、半ば強制的に試みるところから始まります。
<使用環境とニーズ>
- 使用端末:FOMAガラケー
- 契約内容:ドコモ バリュープラン「タイプSSバリュー」+iモード
- ニーズ:絵文字使いたい
手順は以下のとおり。
- 自宅にあったキャリアのスマホを用意
(はじめGalaxy Nexus SC-04Dでトライ。次にXperia Z3 Compact SO-02G)
※いずれもドコモのSIMロック解除対象端末 - IIJmio「ファミリーシェアプラン」のSIM 1枚使用(SMS機能付き)
- spモード契約を一度してもらい、メールをそちらに付け替えてi-modeを解約
- ドコモのサイトでIMPでドコモメールが使える「メールクライアントの設定」を申し込み
<苦労した点>
IMAPメール は当初、Androidの定番「K9mail」に絵文字のアドインをつけて使ってもらっていたところ、「メールサーバから吐き出されてきた」といったメッセージが出るたびに「壊れた」と指摘が来るように。その後ACCESS社「CpsmoSia」に切り替えたとのこと。
<教えたこと>
「メール端末にはメールが来ない」ことを伝えつつ、最低限の使い方をレクチャー。
遠く離れた相手、しかも人を介しての場合
IIJmio meeting初登場の村越氏は「知人女性の母親(沖縄在住)にSIMフリータブレットを提案」というなかなかハードルの高い挑戦を強いられました
<使用環境とニーズ>
- 使用端末:PC
- 回線:ADSL
- よく使うサイト:GYAO!で動画視聴、楽天でショッピングニーズ1
- ニーズ1:メールとWEBが使えたらいい
- ニーズ2:タブレットを基本は自宅で使うが、旅行時、ホテル等でも使えるといい
- ニーズ3:Word、Excelは不要
- ニーズ4:5万円以下希望
- ニーズ5:画面は大きいほうがいい
- ニーズ6:すぐに壊れたりしないのがいい
- ニーズ7:しっかりしたサポート
<提案内容>
「IIJmioプリペイドパック 2GB(3,791円)」をどれくらいで使いきるか調べてもらうところから始めたそう。
SIMフリータブレットはスタンドが便利で持ちやすいことから「YOGA Tablet 2」を選択。意外だったのは、メーカーの国を聞かれたこと。
<苦労した箇所>
「機器セットアップのサイクルを20回くらい行った」という村越氏。
- ヒアリング→アプリダウンロード→ログイン→動作確認
- 公式アプリがなく、スマホに最適化されたサイト(タブレットに対応していない)はタブレットだと見づらいことがあった
- タブレットだと利用できないサービスがあった。専用アプリはあっても使いづらい
いざ、導入してみると、YouTubeを流しっぱなしで寝てしまったのが影響し、3日で2GBを使い切ってしまったとのこと。…想定以上に動画コンテンツを視聴しているのでIIJmioが提供するプランではとても足りません。そこで、家電量販店にて無線LAN APを購入してもらうことで、今では快適にタブレットを使ってもらっているとのこと。
手間と節約、簡単がキーワード
「『格安SIMがよくわからず不安』というのが二の足を踏んでしまう理由のひとつ」とおがわ氏。メルマガやSNS等通じて「みふぉんへ」の移行手順書を掲載したところ、初心者ユーザからの反応も上々。たとえば、「登録Apple IDの変更はまず最初にしよう」や、「メルマガ等のアドレスは変更しよう」など。移行方法がわかれば「わたしにもできるかも!?」という心理が働き、続々と質問が来るようになったといいます。
次なる壁は「違約金」。キャリア契約の場合、2年縛りが通常なので、違約金の契約残月なども含めて周囲から相談された際、試算したといいます。
<提案内容>
周囲に勧めた結果、一番ニーズとして多かったのは「SIMフリー端末の新規購入パターン」。その他、「通話用にガラケー+データ通信でiPadの組み合わせ」など。一方、お勧めしないケースは、「通話メイン」「旦那様が仕事と兼用でスマホを使用」「自宅の固定回線とセット割引」と、具体的に開示。
逆に勧めにくい環境は、
- 通話メイン(通話相手がガラケーや固定電話の場合)
- 旦那様が業務とプライベート兼務で端末を使用
- 自宅の固定回線とセット割引
<苦労した点>
- メールをリアルタイムで受信できず、ケースが多かった
- ヤフオクなど、リアルタイムを求めるものにはあまり適さない)
まさに三者三様の結果となりましたが、自分自身も含め、しっかり基本をおさえていく必要がありますね。
(文・SIM通編集部)
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