auの「iPhone 6s」は全国で使える高速WiMAX 2+が強み LTEは225Mbpsに対応:スーパーなネットワーク
9月末に全国展開する下り最大220MbpsのWiMAX 2+に対応。auなら、LTE-Advancedと合わせた“スーパーなネットワーク”でiPhoneが使える。
KDDI(au)は9月11日、25日に発売する「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」のネットワーク仕様について明らかにした。
auの通信環境では4G LTEとWiMAX 2+が利用でき、それぞれでキャリアアグリゲーション(CA)が可能。最大通信速度は、LTEは端末がCategory 6に対応したことで下り225Mbpsに、WiMAX 2+はCA対応で下り220Mbpsになる。
現在のiPhone 6/iPhone 6 PlusもLTEとWiMAX 2+を利用できるが、CAはLTEのみ。また端末仕様のため、LTEは下り最大150Mbps、WiMAX 2+は下り最大110Mbpsとなっていた。225Mbps/220Mbpsは2015年夏以降のAndroidスマートフォンでも対応しているが、iPhoneシリーズでサポートするのは今回が初となる。
なおau LTEの225Mbps対応エリアはまだ限られているが、WiMAX 2+の220Mbps対応エリアは9月末までにそのカバーエリア全体に広がる予定。iPhone 6sのデータ通信はまずTD-LTE系、つまりWiMAX 2+での接続を試みるため、その高速化による恩恵が大きいという。
KDDIの石川雄三専務は、「WiMAX 2+には新しいバンドを20MHz追加している。CAは組み合わせるバンドが混雑していると、その真価を発揮できない。WiMAX 2+のCAはフレッシュな帯域を含んでおり、本当に素晴らしい体験を提供できる。本当にスーパーなネットワークだ」と説明。iPhone導入で横並びが指摘される大手キャリア間の競争について、まずは通信品質での違いをアピールした。
また販売するiPhone 6s/iPhone 6s Plusは3G(CDMA)通信も可能で、現行のiPhone 6/iPhone 6 Plusと同じく、VoLTEのオン/オフに連動してユーザーが3Gの有無を設定できる仕様だという。
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