ドコモ、「Xperia Z4 SO-03G」をAndroid 6.0にバージョンアップ 「Xperia Z5」シリーズにもソフト更新
NTTドコモが「Xperia Z4 SO-03G」のOSバージョンアップを開始した。また、OSバージョンアップ済みの「Xperia Z5」シリーズには、「STAMINAモード」の復活を中心とするソフトウェア更新の配信を開始した。
NTTドコモは4月19日、「Xperia Z4 SO-03G」に対するAndroid 6.0へのOSバージョンアップを開始した。また、同社はAndroid 6.0にバージョンアップ済みの「Xperia Z5 SO-01H」「Xperia Z5 Compact SO-02H」「Xperia Z5 Premium SO-03H」に対するソフトウェア更新も開始した。
「Xperia Z4 SO-03G」のOSバージョンアップ
Xperia Z4 SO-03GのOSバージョンアップを適用すると、表示中の画面に関連する情報をすぐに検索できる「Now on Tap」機能、より深い端末スリープが可能になる「Dozeモード」、利用頻度の低いアプリの電力消費を制限する「App Standby」、利用する機能の権限をアプリ実行中に決められる仕様変更など、Android 6.0で追加・変更された機能を利用できる。また、以下の機能改善・変更が行われる。
- 「Xperiaホーム」におけるエフェクト機能の追加
- 通知鳴動のON/OFF切り替えの設定を「クイック設定」から行うように変更
- 「POBox Plus」の入力学習機能のON/OFF切り替えが可能に
- アプリ履歴の視認性を向上(スクロールで「スモールアプリ」ツールバーが消えるように)
- スクリーンショットを通知画面から削除可能に
- カメラのモード切り替えを画面のスワイプで可能に
- カメラアドオンの追加
- 「アルバム」のフルスクリーン表示時の回転方法を選択可能に
- 「ライフログ」が「SmartBand 2 SWR12」に対応
- 「Movie Creator」の画像選択画面が独自レイアウトに
- ハイレゾ再生とノイズキャンセリングの両立が可能に(対応ヘッドフォンが必要、要設定)
- 「ポッドキャスト」のウィジェットが追加
- 「ビデオ」のメニューにオンラインヘルプの項目が追加
- Xperiaオリジナルの「ダイヤル/連絡先」アプリの機能改善
- ごくまれに本体が再起動することがある不具合の修正
なお、OSバージョンアップ後、以下の機能は利用できなくなる。「STAMINAモード」については引き続き利用できる。
- ワンタッチ設定(2台のXperiaをNFCを使って接続できる機能)
- MHL(HDMI)出力時の5.1チャンネルサラウンド再生
バージョンアップの方法
OSのバージョンアップは端末単体、またはPCと接続して行う。所要時間の目安は端末単体で約108分、PC接続で約55分となる。いずれの方法でも本体内のデータは保持されるが、念のためにデータのバックアップをしておくことをお勧めする。
端末単体でのバージョンアップは、端末設定で「端末情報」→「ソフトウェアアップデート」→「アップデートを開始」と選ぶと開始できる。データのダウンロードは無線LAN(Wi-Fi)、LTE(Xi)または3G(FOMA)で行う。LTE・3G回線でダウンロードする場合、パケット料金はかからないが、spモード契約のあるドコモのSIMカードが必要で、ダウンロードは「予約」のみとなる。ダウンロードを即時に開始したい場合は、無線LAN接続が必要となる。
PCを使ってアップデートするには、「PC Companion」(Windows)または「Bridge for Mac」(Mac)をインストール済みで、インターネットに接続しているPCとMicro USBケーブルが必要となる。なお、PCを使ったアップデートは4月19日19時から開始する予定だ。
「Xperia Z5」シリーズのソフトウェア更新
Android 6.0を適用したXperia Z5 SO-01H、Xperia Z5 Compact SO-02H、Xperia Z5 Premium SO-03Hに対しては、「STAMINAモード」が“復活”するソフトウェア更新を実施する。
STAMINAモードは、ソニーモバイルコミュニケーションズ独自の省電力機能で、Android 6.0へのOSバージョンアップ時に一時的に“非対応化”されていた。
今回の更新では、特定の環境下でスモールアプリが利用できないことがある不具合の修正も合わせて行う。
更新の適用方法や注意事項は、先述のXperia Z4のOSバージョンアップと同様だ。
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