格安スマホ、格安SIM利用者は2割強へ:SIM通
マイボイスコムは、「格安スマホ/格安SIM」に関する調査を実施し、その結果を公表した。格安スマホ・格安SIMの認知率はかなり高いものの、実際に利用している人は約25%だった。
マイボイスコム株式会社は3月1日から5日までの期間、「格安スマホ/格安SIM」に関するインターネット調査を実施し、その調査結果を4月19日公表しました。
今回の調査では10,997件の有効回答が集まり、それによると91.3%の人が「知っている」「名前を聞いたことがある程度」と答え、認知率はかなり高いものへとなっていることがわかります。
一方で実際に利用しているという人は、今回アンケートに答えた方のうち約25%が利用中。実際の契約数では全スマホユーザーの約11%と言われています。この差については、インターネット調査ということもあり、一般的な方々よりは格安SIM・格安スマホという言葉やサービスに対する慣れ親しんでいることがあるかもしれません。
利用しているというユーザがどういった事に満足しているかの問に対しては、約6割が「月額料金」と回答し、次いで「データ通信容量」「通信速度の速さ」「通信の安定性」といった答えが続きます。
ちなみにサービス選定時に重視したポイントは何かという質問では、約8割が「月額料金」と答えたとのこと。多くの人がなんとか料金を安くしたいという願いがあるようです。
一方で格安スマホ・格安SIMにしたくないという方は、全体の約4割を占め、その理由は「興味が無い」「メールアドレスを変えたくない」「本当に価格が安くなるかわからない」といった回答が上位に並んでいます。まだまだMVNOのサービスの実態が分かりにくい・知られていないということが影響しているのではないでしょうか。
この調査では言葉としての「格安スマホ」「格安SIM」は随分と浸透しているものの、そのサービス実態については料金等を含め、まだまだ十分に知られていないということがわかりました。今後、市場が活性化していくには、そうした層に対し、正しく情報を伝えることとともに、具体的にどうなるかを知ってもらうことが大切なのかもしれません。
(文:SIM通編集部)
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