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KDDI、ビッグローブの子会社化を発表
KDDIがビッグローブの子会社化を発表。2017年1月末をめどに、総額約800億円で株式を取得して完全子会社化する。それぞれの顧客基盤・事業ノウハウなどを生かして事業拡大を目指す。
KDDIが12月8日、ビッグローブの子会社化を発表。KDDIはビッグローブの全株式を取得する株式譲渡契約を締結した。2017年1月末をめどに、総額約800億円で株式を取得して完全子会社化する。
ビッグローブが提供している固定回線向けのインターネット接続サービスは、2016年9月末時点で200万人超の会員が利用している。モバイル事業では「BIGLOBE SIM」や「BIGLOBE WiMAX 2+」などで約40万のユーザーを抱えている。
KDDIは、auブランドの携帯電話事業で約3858万、auひかりブランドの固定通信サービスで約904万の契約数を持つ。最近は「au WALLET」「au WALLET Market」などの決済・物販サービスにも注力している。
今回の子会社化により、KDDIとビッグローブは、それぞれの顧客基盤・事業ノウハウなどを活用することで、通信領域のみならず、決済、物販事業など非通信領域でも両社のシナジーによる事業拡大を図るとしている。
ビッグローブの「BIGLOBE SIM」で利用しているのはNTTドコモの回線のみだが、KDDIグループのUQコミュニケーションズが提供している「UQ mobile」のように、KDDI回線を使った新たな(BIGLOBEブランドの)格安SIMが誕生する可能性もある。
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