今までとはどこが違う? 「iPhone X」の特徴をおさらい(2/2 ページ)
iPhone Xは、今までのiPhoneと違う点がいくつかある。改めて、簡単に違う点をおさらいしてみよう。
特徴3:顔認証「Face ID」
ほぼベゼルレスのデザインを採用したiPhone X。その影響で、従来の「Touch ID」(ホームボタン兼指紋認証センサー)は搭載されていない。その代わり、新たに「Face ID」という顔認証が搭載された。
Face IDは、通常のインカメラとは別に設けられた「TrueDepthカメラ」を使って認証を行う。TrueDepthカメラは「赤外線カメラ」「投光イルミネーター」「ドットプロジェクタ」の3点から構成されている。これらを使って顔の「深度マップ」と「赤外線イメージ」を作成し、そのデータを登録済みのデータと照合する仕組みだ。
単純な「顔認証」の場合、顔写真で認証をすりぬけてしまう可能性が高いが、Face IDでは深度マップと赤外線イメージを併用することでそのリスクを回避している。また、目が閉じていることを検知すると認証を通過させないようになっているため、「寝ている間に……」という事もない。
特徴4:インカメラでも「ポートレートモード」に対応
iPhone Xのインカメラは、iPhone 8/8 Plusと同様に700万画素センサーとF2.2レンズの組みあわせだ。しかし、iPhone Xではインカメラでも「ポートレートモード」を利用できる。
インカメラでのポートレートモードは、先述のTrueDepthカメラを活用することで実現している。アウトカメラだけではなく、インカメラでも背景にボケ味のあるい良い写真が撮れるのだ。
TrueDepthカメラを活用した機能としては、アニメーションや抽象画の中に自撮りした自分を違和感なく合成する「セルフィーシーン」や、顔の表情に合わせて絵文字の表情を変えられる「アニ文字」もある。
関連記事
- 「iPhone X」と「iPhone 8/8 Plus」のスペックをあらためて比較する
11月3日に「iPhone X」が発売される。9月に発売されたiPhone 8/8 Plusとの違いは? あらためてスペックをおさらいしておこう。 - Apple、「Face ID」の仕組みを説明するサポートページとホワイトペーパーを公開
Appleが、「iPhone X」のウリの1つである顔認証機能「Face ID」についての説明ページを公開した。認証に5回失敗するとパスコード入力を促されることなどが説明されている。 - iPhone 8/8 Plus/Xのカメラは何が変わったのか
新しく発表された3つのiPhone。画素数はiPhone 7/7 Plusから変わっていないが、新iPhoneのカメラは進化している。iPhone 8/8 PlusとiPhone Xの違いにも触れたい。 - iOS 11の「Apple Pay」は何が便利になったのか
iOS 11によって「Apple Pay」は何が変わったのか。注目の新機能をはじめ、カード会社やサービスの対応状況、今後の見通しを解説する。 - 「iPhone X」はホームボタン廃止 どう操作すればいい?
本体の正面ほとんどを有機ELディスプレイで覆った「iPhone X」。iPhoneの大きな特徴だった「ホームボタン」の廃止で、操作はどう変わるのか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.