“納得”行く通信料金とは?/「フルMVNO」のメリットは?:Mobile Weekly Top10
今回のランキングでは、「auひかり ホーム」の契約条件変更や、auとソフトバンクの「テザリングオプション」を巡る記事が複数ランクインしました。
ITmedia Mobile Weekly Access Top10
2018年3月12日〜2018年3月18日
- 従わなければ賠償金も――「auひかり ホーム」設備撤去義務化&値上げ なぜ?
- “テザリング有料化”を巡る3キャリアの見解 納得できる?
- なぜいま日本で「QRコード決済」が注目を集めているのか?
- 残置後の設備再利用が進まず――「auひかり ホーム」設備撤去義務化&値上げ 背景に迫る
- 探してみよう! 3万円前後で買える「春スマホ」(SIMフリー編)
- ソフトバンク、テザリングの無料期間を2018年5月31日までに再々延長
- 「Galaxy S9」先行レビュー 新しいカメラやセキュリティ機能の実力は?
- 3年前の「iPhone 5s」がいまだに“現役”の理由
- IIJの「フルMVNO」が始動 まずは法人、訪日外国人向け メリットは?
- パンタグラフ構造のQWERTYキーボードを搭載 横長クラムシェル型Androidスマートフォン「LYNX SH-10B」(懐かしのケータイ)
今回のITmedia Mobile Weekly Top10は、2018年3月12日から3月18日までのアクセスを集計し、ランキング化しました。
今回のランキングでは、通信料金に関連する記事がいくつかトップ10入りしました。
1位と4位の記事は、KDDIの戸建て住宅向け光インターネットサービス「auひかり ホーム」の提供条件変更に関する記事です。
auひかりホームでは、3月1日以降の新規契約分(または高速プランへの変更分)から「解約後の設備撤去の義務化」「設備撤去料金の大幅値上げ」「新規契約時の回線工事費の分割払い回数の倍増」といった提供条件変更が行われました。これらの変更について、KDDIは「設備存置コストの増大」と「割引とコストのバランス」の大きく2点が理由であると説明しています。
実際に説明を受けると、変更理由はある程度理解できます。しかし、2月28日までの契約分との差が大きいことから、激変緩和措置を設けても良かったのではないかとも思います。
一方、2位と6位の記事は、各キャリアの大容量プラン向け「テザリングオプション」の料金にまつわる記事です。
テザリングオプション料金を巡っては、au(KDDIと沖縄セルラー電話)が4月から「スーパーデジラ」向けオプション料金を「値下げ」した上で有料化します。ソフトバンクは「(ウルトラ)ギガモンスター」向けオプション料金の無料キャンペーンを2カ月延長しましたが、その後は有料化に踏み切るようです。一方、NTTドコモは「ウルトラパック」で初めてテザリングを有料オプションとしたものの、期限を切らない「キャンペーン」で無料となっています。
大容量プランにおけるテザリングオプション料金を有料化するキャリアは「有料にすることで基本プランが安価に」「テザリングの品質を担保するため」といった理由を挙げているのですが、「もっと安い料金のMVNO(格安SIM)が無料でテザリングできるのはどうして?」「大手キャリアでも『大きな影響がない』から無料を継続している所があるよ?」……といった疑問は尽きることがありません。
このような料金の話になると「海外では〜」という話も出てきますが、海外でもテザリングを有料オプションとしたり、高額な料金プランでのみ許可している事例はあります。また、テザリング自体は無料でもプランのものとは別にテザリングの月間容量制限を設けている事例もあります。良いか悪いかは別として、テザリングに一定の制限を課すこと自体は日本に限ったことではありません。
それにしても、PC(≒テザリング)のデータ通信は、スマホ・タブレット単体と比べて制限を加えなければいけないほど“有意に”傾向が異なるものなのでしょうか……?
ともあれ、通信にまつわる料金に「納得感」あるいは「妥当性」を求めるのは、なかなかに難しいことです。「高い」にしても、「安い」にしても、その理由をしっかり説明することはより重要になるのかもしれません。
9位の「IIJの『フルMVNO』が始動 まずは法人、訪日外国人向け メリットは?」では、インターネットイニシアティブ(IIJ)が「フルMVNO」としてのサービスを本格的に始めることを取り上げています。
フルMVNOは「加入者管理機能(HLR/HSS)」を自前で持つことで、プラン設計の柔軟性が向上したりSIMカードを自ら発行できるといったメリットがあります。ただし、現状でフルMVNOとしてのメリットをフルに発揮できるのはB2B(ビジネスユーザー)が主で、個人向けサービスにおけるメリットは限定的です。
今後、フルMVNOとしてのサービス拡充が進むと、特に国際ローミングの料金面で個人も恩恵にあずかれるサービスが出てくるものと思われます。今後のIIJの動向に注目です。
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