高校生の約9割が「スマホ学習」経験あり、保護者の6割が賛成 スタディプラスの意識調査
スタディプラスが高校生と保護者を対象としたスマートフォンを使った学習に関する意識調査を実施。約9割の高校生がスマホで勉強したことがあり、保護者の約6割がスマホ学習に賛成と回答。一方、スマホ勉強中に注意をされた高校生は約3人に1人、子どもを疑ったことのある保護者は約8割となった。
学習管理SNS「Studyplus」や教育事業者向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」を提供するスタディプラスは7月17日、全国の高校生と保護者を対象としたスマートフォン学習に対する意識調査の結果を発表した。
調査名は「勉強でのスマートフォンの利用に関するアンケート」「高校生のスマートフォン利用に関するアンケート」で、有効回答数は高校生が約300人、保護者が約460人。調査期間は6月4日〜6月11日で、インターネットを通して調査を実施した。
スマートフォンを学習に利用したことのある高校生は87.9%で、使う理由は「調べ物をするときにインターネットは手軽にできるから(49.0%)」が最も多く、次いで「場所を選ばずに勉強できるから(42.9%)」「隙間時間で勉強できるから(40.8%)」となり、このほか「遊びの合間に勉強できるから(16.3%)」という回答もあった。
学習に利用するサービスは「YouTube(43.8%)」、動画教材「スタディサプリ(23.2%)」、学習管理SNS「Studyplus(20.4%)」となり、動画のメリットとして「科学の元素記号や中国の王朝などの覚え歌を聴く」「勉強を教える動画を観る」「先生と違って分からないところを何回でも観る(聞く)ことが出来る」「配信者の年齢が近く、身近な存在として親しみを持てる」などが挙げられた。また「スタディサプリ」は有料会員数が2014年の2.6万人から2017年の31.8万人と約15倍、「Studyplus」のユーザー数も2014年の100万人から2017年の300万人と3倍に伸び、アプリを使った勉強の定着が伺える。
スマートフォンで勉強中に「周囲の大人に注意されたことのある」高校生は36.1%で、勉強中は「保護者には何も言わないで見守ってほしい(65.2%)」「勉強のアドバイスが欲しい(23.4%)」「頑張っているねと声をかけてほしい(21.1%)」という意見が多くなった。
勉強をする場所は「リビング(51.5%)」「自室の机(45.6%)」「移動中(電車・バスの中など)(42.5%)」「ベッドの上で寝そべりながら(26.9%)」と場所を問わない。スマートフォンの操作時間は1日あたり「2〜3時間(21.4%)」が多い中、スマートフォンで勉強をする時間は1日あたり「30分未満」が最も多く、次いで「30分〜1時間未満」となる。
保護者がスマートフォンでの学習に賛成の理由を複数回答で聞いたところ「手軽に勉強できるから(77.2%)」「塾・予備校に通うよりも安いから(65.3%)」「場所を選ばずに勉強できるから(18.2%)」となり、「すぐに調べることが出来る」「調べものには最適」「最新のデータを参照できるから」など保護者からもインターネットの検索性や情報量、手軽さや効率性についての回答が目立った。一方「勉強と遊び(SNS・ゲーム)の境目が曖昧で、スマホで遊ぶことに懸念がある」「際限なくいつまでも使っていて、遊んでいるから」といった懸念も見られる。
賛成する保護者が多い一方、勉強中にスマートフォンを触る子供に対し「遊んでいるのでは」と疑ったことのある保護者は78%。理由は「何に使っているか見えないので心配」が75.1%と最多で、「スマホにはSNSも入っているから」「普段からよくコミュニケーションアプリやフリマアプリを見ているから」と続く。
勉強に集中させるためにスマートフォンを没収したことのある保護者は約3割、スマートフォンの利用について時間や場所などルールを設けている保護者は約4割。ルールは「時間についてのルール」が最も多く、次いで「場所」「成績」となった。
時間についてのルールは「夜11時以降は禁止」「一日4時間まで」、場所については「利用はリビングのみ」「寝室には持っていかない」、勉強・成績関連では「成績が下がれば利用時間を短縮する」「テストで点数が芳しくなければガラケーに変更する」などが挙がった。また、トラブルを防ぐため「SNSに友達の悪口を書かない」「課金はしない」といったルールも見られた。
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