ドコモが「いつでもカエドキプログラム」提供 残価設定型で端末代がお得に
NTTドコモが、新たな端末購入プログラムとして「いつでもカエドキプログラム」を9月24日から提供する。残価設定型24回の分割払いで対象端末を購入した機種して返却すると、返却したタイミングに応じた特典を受けられる。23カ月目に対象機種を返却すると、24回目に設定された残価額の支払いが不要となる。
NTTドコモが、新たな端末購入プログラムとして「いつでもカエドキプログラム」を9月24日から提供する。対象機種はiPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max、Galaxy Z Flip3、Galaxy Z Fold3。
このプログラムでは、残価設定型24回の分割払いで対象端末を購入した機種して返却すると、返却したタイミングに応じた特典を受けられる。
23カ月目に対象機種を返却すると、24回目に設定された残価額の支払いが不要となる。残価額は端末によって異なり、例えばiPhone 13(128GB)だと5万5440円、iPhone 13 Pro(128GB)だと6万9960円に設定されている。
1カ月目から22カ月目までに対象機種を返却すると、「早期利用特典」が適用され、返却した翌月から23回目までの分割支払金を毎月割り引く。早期利用特典の金額も端末によって異なる。
【訂正:2021年9月17日21時00分 ドコモのニュースリリースに誤りがあったため、「返却した翌月から22カ月目までの分割支払金を毎月割り引く」を「返却した翌月から23回目までの分割支払金を毎月割り引く」と訂正いたしました。】
例えば総額10万5500円の端末を購入する場合、残価額を4万8000円とすると、機種代金から残価額を引いた金額を23分割し、2500円×23回を支払う形となる。早期利用特典を600円として12カ月目で返却すると、600円×11回の6600円が割り引かれる。加えて、残価額の4万8000円も支払い不要なので、6600円+4万8000円の合計5万4600円がお得になる。
ドコモショップでいつでもカエドキプログラムに申し込んだ場合、その翌月から23回目までの分割支払金から早期利用特典で割り引いた額の合計を、一括で支払うこともできる。
22カ月以内であれば、早期利用特典の割引回数に制限はなく、極端な例ではあるが、端末を購入した月に返却すれば、翌月から23回の支払いまで早期利用特典の割引を受けられる。つまり、早く返却すればするほど、割引額は増えることになる。
24カ月目以降も対象機種を利用する場合、24回目に設定された残価額が自動的に24回目から47回目まで(計24回)に再分割され、再分割支払金を支払う。再分割された期間内に返却すると、その翌月以降の再分割支払金の支払いが不要となる。
従来の「スマホおかえしプログラム」と同じく、いつでもカエドキプログラムもドコモ回線がないユーザーでも利用できる。
スマホおかえしプログラムよりも還元額をお得に
ドコモはこれまで、端末購入プログラムとして「スマホおかえしプログラム」を提供していたが、こちらは36回払いで購入して端末を返却すると、12回分(33%)の支払いが免除される。「一定の評価はいただいている一方で、他社の端末購入プログラムと比べると、やや還元額が劣る部分があった」と営業戦略部の山本明宏氏は話す。いつでもカエドキプログラムでは「33%以上に残価を設定できる」(同氏)ことから、スマホおかえしプログラムよりも還元額は大きくなるという。
スマホおかえしプログラムでは残価が一律で設定されているが、いつでもカエドキプログラムの残価は「未来の市場価格を想定しながら、それぞれの価値に応じて設定できる」(山本氏)ことから、iPhoneをはじめ、リセールバリューの高い機種ほど高い残価が設定され、よりお得に購入できそうだ。
【更新:2021年9月17日18時30分 いつでもカエドキプログラムの詳細を追記しました。】
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