ドコモの「ケータイ補償サービス」が提供条件を変更 端末単体購入での加入や回線解約後の継続も可能に
NTTドコモが、9月28日から「ケータイ補償サービス」の提供条件を変更。端末を単体で購入した場合でも購入当日を含む14日以内であれば加入できるようになった他、回線を解約した後も補償サービスのみ契約を継続できるようになった。
NTTドコモは9月28日から、「ケータイ補償サービス」の提供条件を一部変更し、回線契約とひも付けずに購入した端末からの加入と、回線解約後の補償契約の継続に対応した。月額料金は端末によって363円〜1100円の間で設定され、初回加入時から31日間は無料となる(月額料金の検索サイト)。
なお、記事中の料金は全て税込みで記載する。
ケータイ補償サービスの概要
ケータイ補償サービスは、ドコモが販売する端末(iPhone/iPadやPixel 3/3aシリーズを含む)を対象に提供される補償サービスで、端末の購入日を含む14日以内であれば加入できる。
加入者には以下のサービスが提供される。
- 端末の紛失/盗難/故障時の交換電話機の提供(※1)
- 故障時の修理代金サポート(※2)
- 「ケータイデータ復旧サービス」の料金の割引(税込み8800円→1100円)
- 「ケータイお探しサービス」の無償利用(別途契約が必要)
(※1)交換電話機の提供について
交換電話機は外装を新品に交換した「リフレッシュ品」です。サービスの利用は1年間に2回までとなり、負担金(免責料金)がかかります。2019年6月1日以降に加入した場合の負担金は以下の通りです。
- 月額363円の機種:1回当たり5500円
- 月額550円の機種:1回当たり8250円
- 月額825円/1100円の機種:1回当たり1万2100円
ドコモの「Hシリーズ」以降のAndroid端末では、在庫がある場合に限り外装を交換せずにクリーニングとデータ消去のみ実施した「リフレッシュ(B品)」を選択することもできます。リフレッシュ(B品)の負担金は一律で4400円となります。
Hシリーズ以降のAndroid端末では、クリーニングのみ行った手頃な交換用電話機「リフレッシュ品(B品)」を選択できる。ただし、外装を交換していないため、利用に支障のない程度の傷が付いている場合がある(ドコモのWebサイトより)
手配方法
交換用電話機の手配は、My docomo(Web)、ドコモショップ、ケータイ補償サービスセンター(電話)から行えます。Webで手続きをすると、上記の負担金が10%引きとなります。紛失/盗難時は、警察に遺失/盗難届を提出した上で、手続き時に受理番号などを伝えてください。
交換用電話機は、手続き完了日から原則として2日以内に指定の住所宛に届きます。故障端末を交換する場合は、交換用電話機に同封されているキットを使って10日以内に返送してください。
当日配送/エクスプレス配送
交換用電話機の送付先が以下の都府県(いずれも一部地域を除く)に所在する場合、10時30分までに手続きを完了すると当日中に配送されます。
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、兵庫県、京都府、滋賀県、大阪府、奈良県、和歌山県
また、送付先が東京23区内または大阪市内に所在する場合、9時から16時の間に手続きを完了すると、手続きから4時間以内に配送する「エクスプレス配送」も利用できます(負担金に3300円が加算されます)。
店頭交換
一部のドコモショップ(153店舗)では、在庫のある端末はその場で交換できます。ただし、負担金に2万2000円(当面の間はキャンペーンで加算額が1万3750円)が加算されます。
(※2)修理代金サポート(減免)について
iPadと、メーカーが販売元となる端末は対象外です。
他の端末については、機種によってサポート内容が異なります。なお「保証範囲外の故障」には、外装交換(ボディー全体を新品に交換する修理)やユーザー交換に対応しない機種におけるバッテリー交換を含みます。
iPhone
- 保証範囲内の故障:標準保証期間内(1年間)は無料、期間外は上限5500円(超過分は免除)
- 保証範囲外の故障:上限5500円(超過分は免除)
iPhoneで修理代金サポートを受ける場合は、ドコモショップに持ち込んで「取り次ぎ修理」を依頼してください。他の窓口(ドコモショップ丸の内店とドコモスマートフォンラウンジ名古屋にある「iPhone/iPadリペアコーナー」を含む)での修理ではサポートが適用されません。
その他の端末(Androidスマホ、ケータイ、ルーターなど)
- 保証範囲内の故障:修理受付の終了日まで無料
- 保証範囲外の故障:上限3300円(超過分は免除)
端末単体購入時の注意事項
回線契約とひも付けずに購入した端末は、購入当日であれば店頭で、翌日以降はケータイ補償サービスセンターに連絡すれば加入できる。第三者から譲渡された端末(中古品を含む)では手続きを行えないので注意しよう。
交換用端末の手配はドコモショップまたはケータイ補償サービスセンターで、修理やケータイデータ復旧サービスの手続きはドコモショップで受け付ける。手続き時に以下の情報が必要となるので注意しよう。
- 非回線契約番号(端末購入に際して一時的に発行された携帯電話番号)
- 手続き時に届け出た名義
- 非回線契約番号にひも付いた「dアカウント」または「ビジネスdアカウント」
月額料金や負担金は、非回線契約番号の発行時に登録した方法(口座振替またはクレジットカード)で行う。請求は月末締めで、口座振替の場合は翌月末に口座から引き落とされる。
解約後の継続利用に関する注意事項
9月28日以降、ドコモ回線を解約する際に(MNPによる自動解約を含む)、契約者が希望すればケータイ補償サービス(※3)の契約を継続できるようになった。
(※3)前身サービスの「ケータイ補償お届けサービス」を含む
継続利用を希望する場合は、解約手続きを行う前に、回線とひも付けたdアカウントまたはビジネスdアカウントを作成し、解約後も当該アカウントを利用する手続きを行う必要がある。月額料金などの支払いは、回線の解約前に利用していた支払い方法(口座振替またはクレジットカード)で行う。
交換用端末の手配、修理やケータイデータ復旧サービスの手続きの窓口は、端末単体購入時と同様だ。手続き時に以下の情報が必要なので注意しよう。
- 回線解約時の携帯電話番号
- 解約した回線の名義
- 継続利用の手続きをしたdアカウントまたはビジネスdアカウント
月額料金や負担金は、回線解約前の支払い方法が継続される。請求は月末締めで、口座振替の場合は翌月末に口座から引き落とされる。
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