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KDDIらが「スマホ依存」改善に向けた特定臨床研究を開始 2024年度以降の実用化を目指す
KDDIらが、ネット依存外来の患者を対象に「スマホ依存」の改善に向けた特定臨床研究を開始。アプリ「みまもるZO」を活用してスマホ依存軽減の度合いを検証し、医療現場の利用を想定したアプリの2024年度以降の実用化を目指す。
KDDI、KDDI総合研究所、東京医科歯科大学は、10月13日に「スマホ依存」の改善に向けた特定臨床研究を開始した。
本研究は東京医科歯科大学のネット依存外来の患者を対象とし、KDDIとKDDI総合研究所が提供するスマートフォンアプリ「みまもるZO」を活用。ネット依存外来の患者には中高生が多く、親子間のコミュニケーション促進と改善でスマホ依存軽減の度合いを検証していく。
KDDIグループは本研究や脳神経科学とAIを活用したスマホ依存の改善/予防に関する共同研究の結果などをもとに、医療現場での利用を想定したアプリの2024年度以降の実用化を目指す。アプリは患者(子供)用、保護者用の2つで構成し、スマートフォン利用状況に応じて保護者用へ助言するなど親子間のポジティブなコミュニケーションを促進させるための介入を行う。
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