「BALMUDA Phone」は日本のスマホ市場に一石を投じる?/各キャリアの5Gエリアのポリシー:Mobile Weekly Top10
高付加価値家電で知られるバルミューダが、スマートフォンをリリースしました。ただ、そのスマホに対する反応は、良いものばかりとはいえない状況のようです。
ITmedia Mobile Weekly Access Top10
2021年11月15日〜2021年11月21日
- 「iPhoneがあまりにもスタンダードになりすぎた」 寺尾社長が語る「BALMUDA Phone」の勝機
- 「BALMUDA Phone」に落胆の声が多かった理由 “スマートフォンの本質”を改めて考える
- 高い? スペックはミッドレンジなのに「BALMUDA Phone」が10万円超えの理由
- 「BALMUDA Phone」の実機に触れて感じた「こだわり」と「足りないもの」 10万円超の価値はある?
- 「BALMUDA Phone」発表 4.9型ディスプレイ搭載で“直線のない”小型スマホ
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ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2021年11月15日から2021年11月22日までの1週間について集計し、まとめました。
今回の集計期間では、アクセス数のトップ10のうち、上位5記事が「BALMUDA Phone」に関するものでした。Androidスマートフォンでここまで“注目”を集めた機種は、かなり久しぶりなようにも思います。
今まで高付加価値の「白物家電」で存在感を放ってきたバルミューダ。そんな同社が新たなチャレンジとして投入するのがBALMUDA Phoneです。実設計や製造は京セラがに担っています。プロセッサはSnapdragon 765、メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GB(microSD非対応)と、スペック自体は“ミドルレンジ”あるいは“ミドルハイ”です。しかし、直販価格が10万4800円、国内キャリアで唯一取り扱うソフトバンクの直営店価格が14万3280円(共に税込み)と、“ハイエンド”な価格設定となっています。
スペックと価格設定だけを見ると“アンバランス”さが非常に気になります。しかし、BALMUDA Phoneはハードウェア(特にボディー)の設計に独自性を強く求めている他、ソフトウェア面でもGoogle(≒OS標準)のユーティリティーアプリの多くを自社製のものに置き換えるなど、よくよく見てみると「高いモノには理由がある」ことがよく分かることも事実です。
バルミューダが詰め込んだこだわりは「お値段以上」のものとして受け入れられるのでしょうか……。BALMUDA Phoneの売れ行きに注目したいと思います。
ランキングの6位には、iPhone 13シリーズを使って各キャリアの5Gの通信速度をテストした記事が入りました。
日本で商用の5G通信サービスが始まって、およそ1年半(楽天モバイルは約1年3カ月)が経過しました。都市圏では5Gでつながる場所も増えてきたこともあり、私もサブブランドやオンライン専用ブランドを併用しつつ、各キャリアの5Gサービスを試せる環境を整備しました。実際に使い比べると、キャリアによってエリア整備のポリシーに違いがあることを体感できるので、なかなか面白い状況にはあると思います。
その中で、少し心配なのがNTTドコモです。同社は5G NR(5Gの通信規格)用に割り当てられた周波数帯(3.7GHz帯/4.5GHz帯)でのエリア整備を優先しており、LTE(4G)やW-CDMA(3G)で使っていた周波数帯の5G NRへの転用は、これからスタートする予定です。5Gならではのメリットを最大限享受することを重視しているわけですが、その反面、他キャリアと比べると5Gエリアの端部でデータ通信が止まってしまう事象(いわゆる「パケ止まり」)が顕著に起こりやすいという課題を抱えています。
理論上、5Gエリアが“連続”するようになればパケ止まりも起こりづらくなるのですが、ドコモにはエリアの穴を埋めうる転用5Gエリアが現時点では存在しないこともあり、5G通信に限っていうと転用を行っているauやソフトバンクの方が快適な傾向にあります。
しっかりとつながるなら、ドコモの5Gは一番速度が出しやすいと思います。ただ、携帯電話の本分が“つながること”だとすると、率直にいって「これで本当にいいのかなぁ」と思う今日この頃です。
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