2021年を振り返る(12月編):スマホの「フルセグ」「ワンセグ」はなぜ激減?:Mobile Monthly Top10
1年間でよく読まれた記事を月単位で振り返る「Mobile Monthly Top10」。2021年12月は、スマートフォンにおいて「ワンセグ」の搭載がほぼ皆無になった背景を考察した記事の他、auが発売した「G'zOne TYPE-XX」に関する記事やシャープの「AQUOS wish」に関する記事などが読まれました。
2021年も、残りわずかです。ITmedia Mobileのアクセスランキングを月単位でチェックしつつ、この年を振り返っていこうと思います。今回は、11月のアクセス数トップ10を紹介します。
ITmedia Mobile Monthly Access Top10
2021年12月1日〜2021年12月31日
- スマホから消えた「ワンセグ」、2021年は搭載機種ゼロに その背景を探る
- auのタフネスケータイ「G'zOne TYPE-XX」は12月10日発売 なぜ9年ぶりに復活? 実機はどんな感じ?
- 年末も20%〜50%還元のお得な施策が続く スマホ決済12月のキャンペーンまとめ【2021年12月5日】
- スマートフォン・オブ・ザ・イヤー審査員が選ぶ「2021年を代表するスマホ」5機種
- シャープが新スマホ「AQUOS wish」発表 “シンプルで飾らない”エントリーモデル
- 軽くて高コスパ、「AQUOS zero6」と「AQUOS sense6」はどちらが買い? 使用感を徹底比較した
- ドコモが扱う「TONE for iPhone」の狙い 料金は約50%値下げ、課題はAndroid端末
- ドコモのスマートフォンを振り返る 日本最初のXperiaとGalaxyから独自モデルまで
- iPhoneをルーペ代わりに iOS 15で標準アプリになった「拡大鏡」の使い方
- 「価格だけで勝負しない」 シャープが新スマホ「AQUOS wish」を投入する狙い
12月の記事へのアクセス数ランキングは、なかなかの“激戦”でした。その中で1位となったのは、スマートフォンにおいて「ワンセグ」の搭載がほとんどなくなった背景を考察した記事です。
SNSでは、この記事に対して「スマホにワンセグ(を含むデジタルテレビの受信機能)が付いているとNHK(日本放送協会)の受信料を支払う義務が生じるからでは?」という反応が少なからず付いていました。確かに、放送法の第64条にはこのように書かれています。
協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。第百二十六条第一項において同じ。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。(以下略)
(※)協会=NHK
この条文を素直に解釈すれば、機能を使うか使わないかは別として、テレビチューナーが内蔵されているデバイスの保有者はNHKの受信契約を締結しなければならないということで、法的には契約に基づいて受信料を支払う必要が出てきてします。「NHKを一切見ない」という人にとっては、ワンセグ/フルセグチューナーがあるスマホがあることで“余計な契約(出費)”を強いられるのがイヤだと考えても不思議ではありません。
一方で、この条文をよく読むと分かる通り、ラジオの受信機については契約を締結をする必要がありません。そのせいか、FMラジオを受信できるスマホは再び増加する傾向にあります。今後は、テレビチューナーの代わりにFMラジオチューナーを搭載するスマホが増えていくのでしょうか……?
2位にはau(KDDIと沖縄セルラー電話)の京セラ製ケータイ「G'zOne TYPE-XX」の発売を伝える記事がランクインしました。
ケータイ(フィーチャーフォン)の新機種は年々少なくなってきています。データ(パケット)通信料的な意味でスマホへの移行を促した方が収益面でもメリットが大きいからからです。そんな中、auがあえてケータイの新機種を発売、しかもG'zOneの“復活”を決断したのはG'zOneユーザーのブランドへのロイヤリティー(忠誠心)が非常に高いことと、その忠誠心の“源泉”にスマホでは代替の難しい使い方が存在するからです。
私の回りでは、G'zOne Type-XXを発売日かそれに近いタイミングで購入する人が相次ぎました。デザインのカッコ良さで思わず買ったという人もいるのですが、やはりスマホでは代替の難しい使い方のために“飛びついた”という人の方が多いようです。あくまで私の回りの話なのですが、auの見立てはしっかりと当たっていたようです。
1年に1台ペースで、とはいわないので、各キャリアにおいてはケータイの新機種を継続して出して欲しいと思う次第です。
以上で、2021年に多く読まれた記事の振り返りは終了です。2022年はどのようなニュースが注目を集めるのか、楽しみですね!
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