「AQUOS R9」のCMに松田優作氏がよみがえる “周りに流されない真の強さ”を表現
シャープが、7月12日に発売する最新スマートフォン「AQUOS R9」のテレビCMに、松田優作氏を起用する。AQUOS R9の映像美や本体の丈夫さ、刷新したデザインの個性などを、松田氏の言葉を通じて伝える。まるで本物の松田氏がAQUOS R9を手にしているように見えるが、これはAIや高精細3DCG、モーションキャプチャーなどの技術を活用したことで実現した。
シャープが、7月12日に発売する最新スマートフォン「AQUOS R9」のテレビCMに、松田優作氏を起用する。CMは7月12日から8月12日まで放映される予定。松田氏は、1970年代のドラマ「太陽にほえろ!」「探偵物語」などが代表作の伝説的俳優。1989年に映画「ブラック・レイン」でハリウッドデビューを果たすも、直後に病によって生涯を閉じた。そんな松田氏が、35年の時を経てよみがえる。
CMでは、AQUOS R9の映像美や本体の丈夫さ、刷新したデザインの個性などを、松田氏の言葉を通じて伝える。まるで本物の松田氏がAQUOS R9を手にしているように見えるが、これはAIや高精細3DCG、モーションキャプチャーなどの技術を活用したことで実現した。
CMを制作するにあたり、松田優作氏のクリエイティブスーパーバイザーでご家族でもある松田美由紀氏が監修した。今まで松田氏をよみがえらせた動く作品の中で、「一番本人に近いのではないかと思う」というほどの出来栄えだ。
シャープ 通信事業本部 本部長の小林繁氏は、松田氏を起用した狙いについて「信念を持った生き方、そしてみんなに流されない強いこだわり、そういった部分をスマートフォンAQUOSのイメージにも重ね合わせた」と話す。
CMで登場する松田氏は、生前のイメージに近い、渋くて格好いい様子が表現されているが、松田氏は「格好いい武骨な部分とおちゃめな部分をあわせ持つ」(小林氏)ことから、交通広告ではそのおちゃめな部分を生かした描写としている。ただメッセージはどちらも共通しており、「本当のことが言えるやつ、減ってない?」「みんなって何? おまえだよ」「近道ばっか探して、面白い?」「個性ってさ、消してもできるのが個性だからね」など、AQUOS R9の個性を想起させる内容となっている。「松田優作さんの強いこだわり、周りに流されない真の強さをマーケティングで表現したい」(小林氏)
なお、松田氏は昭和のスターだが、松田氏のことを知らない世代も今では多いだろう。ただ、このCMは、松田氏のファンや、憧れる人をターゲットにしているわけではないという。「『何かこの人格好いいな、おちゃめだな』という風に広まり、松田優作さんの強いこだわり、演技に妥協を許さなかった、それでいてチャーミングなところがリバイブする可能性がある。そうした再認識のきっかけになればなというのが背景にある」(小林氏)
AQUOS R9では、従来のRシリーズで取り入れていたデザインを一新し、デザイナーの三宅一成氏が設立したmiyake designが監修。カメラの台座に自由曲線の円形を取り入れたシンプルなものにした。ライカ監修のカメラを搭載した「AQUOS R6」以降、Rシリーズはカメラをセンターに配置して強調し、ハイエンドスマホであることを前面に打ち出すデザインを採用してきたが、AQUOS R9ではそうした要素を薄め、生活家電のようなたたずまいを目指した。新デザインは当初、シャープ社内でも賛否両論あったというが、今回のCMは、そうした同社のチャレンジを反映した内容となっている。
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