「Xperia 1 VI」のバッテリーはどれだけ持つのか 耐久テストでXperia 1 Vと比較した結果
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが6月7日に発売した「Xperia 1 VI」。ディスプレイの解像度を先代「Xperia 1 V」の4KからフルHD+へと変更したことで、消費電力量を抑えられたことが進化点の1つだ。電池持ちは実際のところどうなのか?
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが6月7日に発売した「Xperia 1 VI」。ディスプレイの解像度を先代「Xperia 1 V」の4KからフルHD+へと変更したことで、消費電力量を抑えられたことが進化点の1つだ。一方でどちらも液晶ではなく有機ELを採用し、バッテリー容量も5000mAhと変わらない。電池持ちは実際のところどうなのか。Xperia 1 VIとXperia 1 V(どちらもソフトバンク向けモデル)の実機で確かめた。
まずは3キャリアが公表している連続待受時間と連続通話時間を見ていこう。3社それぞれで明示方法は異なるが、ドコモとソフトバンクでは連続待受時間が伸びている。KDDIの連続待受時間は700時間で変わらない。
Xperia 1 VI
ドコモ
- 連続待受時間:4G LTEで約520時間
- 連続通話時間:VoLTEで約2030分、VoLTE(HD+)で約2000分
KDDI
- 連続待受時間:約700時間
- 連続通話時間:約2810分
ソフトバンク
- 連続待受時間:5G SAで約710時間、4G LTE(FDD-LTE)で約705時間、4G(AXGP)で約720時間
- 連続通話時間:4G LTE(FDD-LTE)で約2390分
Xperia 1 V
ドコモ
- 連続待受時間:4G LTEで約470時間
- 連続通話時間:VoLTEで約2260分、VoLTE(HD+)で約2190分
KDDI
- 連続待受時間:約700時間
- 連続通話時間:約3350分
ソフトバンク
- 連続待受時間:5G SAで約655時間、4G LTE(FDD-LTE)で約655時間、4G(AXGP)で約680時間
- 連続通話時間:4G LTE(FDD-LTE)で約2910分
条件をそろえてYouTube動画を連続再生した結果
本題のテストはYouTubeでフルHD(1080×1920ピクセル)の動画をバッテリーが0%近くになるまで連続再生し、電源が完全に切れたところまでを確認。テストの条件は以下の通りだ。
- バッテリー残量の確認には「Battery Mix」アプリを使用
- 満充電の状態で計測開始
- ネットワークはWi-Fiに接続
- GPSとWi-Fiはオン、Bluetoothはオフにした
- Googleの同期はオンにした
- ディスプレイ輝度は最大輝度に設定
- 色域とコントラストはスタンダードモードに設定
- 動画再生時の高画質処理はリアルタイムHDRドライブをオンにして、動画再生時の高画質処理をオフに設定
- 低残像設定(最大120Hzのリフレッシュレート)の使用をオンに設定
6月26日の13時5分から都内近郊の自宅内で開始し、双方のバッテリーが尽きるまで動画の再生を続けた。その結果、Xperia 1 VIは約21時間後、Xperia 1 Vは約10時間後にバッテリー残量がゼロになった。いうまでもなくXperia 1 VIが大差をつけての勝利となった。
なお、グラフの日時に誤りはないが、20%付近から正しく計測できていない。とはいえ、グラフを見ると、Xperia 1 VIのバッテリー推移を示す線が緩やかにカーブしており、Xperia 1 Vよりも長く持っていることが分かる。
ベンチマークアプリ「PCMark」でも検証
なお、Battery Mixは履歴が全て残らないため、目視でその都度確認した。念のため、スマートフォンとタブレットのパフォーマンスとバッテリー寿命をベンチマークアプリ「PCMark for Android Benchmark」でも、Xperia 1 VIとXperia 1 Vの両方でスコアが出るまで計測した。
条件は先ほどと同じだ。同アプリの「Work 3.0 battery life」で計測したところ、Xperia 1 VIが12時間51分、Xperia 1 Vが9時間13分という結果となった。こちらは実際の計測時間ではなく、各機種の電池持ちを示す指標となる。この結果を見ても、Xperia 1 VIの電池持ちは改善されたことが分かる。実際、何もせずに放置していても、急激にバッテリー残量が減るXperia 1 Vに対し、ゆっくりと減っていくさまをXperia 1 VIでは確認できる。
なお、Work 3.0 battery lifeでの結果は、Webブラウジング、写真と映像の編集などを、PC Mark上でシミュレートした結果となる。
いずれも短期間での検証となるため、長期的かつ別の条件で試すと、必ずしもこの記事の内容と同じになるとはいえないので、その点だけはご承知おきいただきたい。
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