折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold6」、日本で7月31日に発売 面倒な作業はAI任せ、先代より薄型かつ軽量に(2/2 ページ)
Samsung Electronics(サムスン電子)は7月10日(中央ヨーロッパ時間)、折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold6」を発表した。国内版のSIMフリーモデルは7月31日に発売となる。Samsungオンラインショップ価格は256GBが24万9800円(税込み、以下同)、512GBが26万7800円、1TBが30万3800円となっている。
Galaxy Z Fold5より薄く、軽くなったGalaxy Z Fold6のスペック
ここからはGalaxy Z Fold6のスペックがGalaxy Z Fold5からどのように進化したのかを説明する。
ボディーサイズは大きく変わった。展開時はGalaxy Z Fold6が約132.6(幅)×153.5(高さ)×5.6(厚さ)mm、Galaxy Z Fold5が約129.9(幅)×154.9(高さ)×6.1(厚さ)mmとなっている。Galaxy Z Fold6は幅が2.7mm増えたものの、高さは1.4mm低くなり、厚さは0.5mm薄くなった。
折りたたみ時はGalaxy Z Fold6が約68.1(幅)×153.5(高さ)×12.1(厚さ)mm、Galaxy Z Fold5が約67.1(幅)×154.9(高さ)×13.4(厚さ)mm。Galaxy Z Fold6は幅が1mm増えたが、高さは1.4mm低くなり、厚さは1.3mm薄くなった。
重量はGalaxy Z Fold5が約253gだったのに対し、Galaxy Z Fold6では239gと14g軽くなっている。
インナー(メイン)ディスプレイは約7.6型の有機ELを搭載。Galaxy Z Fold5と同じサイズだ。カバー(サブ)ディスプレイはGalaxy Z Fold5の約6.2型から0.1型大きくなった6.3型の有機ELを搭載する。
アウトカメラは約1200万画素の超広角、約5000万画素の広角、約1000万画素の望遠から成る3つのカメラを搭載する。「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」のISP(イメージ信号プロセッサ)のアルゴリズムにより、低照度環境で発生しがちなノイズを補正できるという。
バッテリー容量は4400mAh。ワイヤレス充電だけでなくワイヤレス給電にも対応する。放熱部品の一種であるベイパーチャンバーがGalaxy Z Fold5から約1.6倍大きくなり、冷却効果を高めている。耐久性については従来同様、IPX8等級の防水性能も確保している他、国内向けモデルはおサイフケータイ(モバイルFeliCa)に対応する。
メインメモリの容量は12GBとなっている。OSはAndroid 14をプリインストールしている。Galaxy S24シリーズと同様に7世代のOSアップデートと7年間のセキュリティ更新の提供を保証する。内閣府の消費動向調査(2023年3月実地調査結果)によると、スマートフォンやタブレットの平均使用年数が4.4年となっている。
Googleも「Pixel 8」シリーズで端末の長期的なサポートを打ち出し、OSアップデート、新機能提供(Feature Drops)、セキュリティ更新を最長7年間提供する。一方、折りたたみスマートフォンのPixel Foldは提供期間が最長5年となっている。実際に5年、7年使うかどうかはさておき、折りたたみスマートフォンにも長寿化の波が押し寄せた。
なお、記事内のスペックは国内向けSIMフリーモデルの情報となり、発表時点で通信事業者の取り扱いやスペック、価格の情報はない。これから検討する人は国内通信事業者による発表を待ってからでも遅くはない。
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