コラム
スマホの実質負担額、ソフトバンクが最も「分かりにくい」と感じる理由(3/3 ページ)
スマートフォンの価格には「一括価格」と「実質負担額」がある。このうち、実質負担額の表記が分かりづらいキャリアがある。ソフトバンクだ。
価格のサイレント変更も難点
ドコモオンラインショップでは、価格の変更がある場合も利用者に対して告知している。ドコモオンラインショップのトップページから「販売情報一覧」へ推移すると、価格改定や割引額の変更、キャンペーン情報が分かるようになっている。
KDDIは、auオンラインショップのお知らせで、楽天モバイルは、製品ページにて価格変更があった機種のお知らせを掲出していることがあるが、価格改定日や割引額などの情報が網羅されているわけではない。この点は、ドコモオンラインショップの告知が最も分かりやすい。
ソフトバンクオンラインショップでは、こうした情報の告知がなく、利用者としてはいつ何の機種の価格がどのように変更されたのかが分からない。いわゆる価格ページのサイレント更新だ。価格のお知らせをずっと追い続ける人は少数派だとしても、ドコモオンラインショップのように都度告知した方が親切ではないだろうか。
あらゆるユーザーにとって分かりやすい表記を
ここまでの内容をまとめると、以下の通り。
- 実質負担額は、最終的な負担額を製品ページに分かりやすく明記してほしい
- 価格の変更がある場合は、お知らせのページで最低でも「いつから」「どの機種が」「いくら安くなるのか」の3点を告知してほしい
全ての通信キャリアで足並みをそろえるのは難しいかもしれないが、携帯電話はあらゆるリテラシーのユーザーが購入するもの。購入プログラムは、確かに短期間で機種変更をする人にとってはありがたい仕組みだが、条件が多岐にわたり、スマホに詳しくない人が初見で理解するのは困難だろう。それだけに、ユーザーにとって親切で、分かりやすい表記や告知を望みたい。
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