「Xperia 1 VII」のカメラやオーディオを速攻レビュー Xperia 1 VIとの違いを検証して分かった“進化”(3/4 ページ)
ソニーと国内キャリアが6月上旬以降に発売する「Xperia 1 VII」。Xperia 1 VII(開発中)の実機に触れる機会を得た。外観を中心に先代「Xperia 1 VI」から何が進化したのかをチェックした。
オーディオにもこだわりポイント ウォークマンらしさある設計に
オーディオもソニーが得意とする分野で、こだわり続けるポイントでもある。Xperia 1 VIでもステレオ感のあるサウンドとなるよう、LとRのどちらもユーザーに向く、フルステージステレオスピーカーを採用している。スピーカーの音質はXperia 1 VIと比べて劇的に向上したわけではないが、中低音の音質が最大10%向上しているという。
ワイヤレスイヤフォンやワイヤレスヘッドフォンで視聴した際に、オーディオの品質が損なわれないのもXperiaならでは。Bluetoothの送信のパワーをXperia 1 VIから最大2倍に引き上げたことで、人混みの中でも接続性がより安定しているという。
音質に関しては、ウォークマンシリーズでも実績のある高音質部品を採用し、Xperia史上最高の音質を実現したのが大きな進化点だ。オーディオジャック部全体に金を加えた高音質はんだを使用することで、伝送ロスを最小限に抑えている他、非磁性銅メッキ加工を施した高音質抵抗により、磁気干渉による音のひずみを低減している。
短時間ながらXperia 1 VIIとXperia 1 VIに有線イヤフォンを接続し、ハイレゾ音源を聞き比べる機会を得たので、所感を少しお伝えしたい。Xperia 1 VIIでは弦楽器の繊細な音色やボーカルの音の余韻まで再現されている。また、音場の広さや立体感も感じられた他、ベースギターやバスドラムの音色の深さや重厚感がより再現されていた。
ディスプレイの左右に設置されたフルステージステレオスピーカーについて、ソニーミュージックのサウンドエンジニアの協力を得てチューニングしている点はXperia 1 VIから変わっていないが、Xperia 1 VIIではより音の広がりと立体感が増し、クリアなサウンドとなっている。
ディスプレイの見やすさもXperia 1 VIから向上。Xperia 1 VIIでは背面に照度センサーを新設したことで、晴天の屋外でも暗い室内でも、その場の明るさに応じて、ディスプレイの明るさや色域、色温度に自動で調整されるため、特に視聴環境が変わる度に手動で輝度を調節する手間が省ける。照度センサーは動画視聴だけでなく、カメラアプリ起動時のプレビュー画面にも活用されるという。
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