ソニー、“スーパーホームサーバ”を2006年に投入?
先週閉幕した「2004 International CES」では、米MicrosoftをはじめとするIT企業各社の家電進出の動きが顕著で、PCをサーバとするホームネットワークの姿が浮き彫りになった。一方、東芝や松下といった大手家電メーカーもホームサーバのプロトタイプを披露し、ハイブリッドレコーダーの進化形という方向性を示唆している。
そのような状況のなか、ソニーだけはホームサーバに対する明確なビジョンを示していないように見えた。だが、1月19日に行われた新エアボードの発表会では、同社の考えるホームネットワークの一端が明らかにされた。
新エアボード「LF-X1」は、ブラウザや画像ビューアの機能を持つIT指向のワイヤレスTVだが、同時に「PSX」や「スゴ録」との高い親和性を持つホームネットワーク端末でもある。ベースステーションとハイブリッドレコーダーを接続しておけば、エアボードからレコーダーを操作し、HDDに蓄積したコンテンツを視聴できる。つまり、単純に機能を比べれば、他社の考えるホームAVネットワークと同じ機能を実現しているわけだ。ホームサーバと決定的に異なるのは、クライアントが一台に限られてしまうことだろう。
しかし、発表会で挨拶に立ったソニー業務執行役員の西谷清常務は、「将来はCellによって“スーパーホームサーバ”が実現する。これにワイヤレスインターネット機能を持つディスプレイ(エアーボード)が加われば、ユビキタス環境が実現できる」と話していた。スーパーホームサーバとは聞き慣れない言葉だが、同氏によると「ハイブリッドレコーダーに大容量のHDDを搭載したようなイメージ。家族が同時にコンテンツを楽しめるようになるもの」という。
折しも、ソニーは「スゴ録」「コクーン」「PSX」の開発部隊を統合すると発表したばかり。この組織改編により、レコーダーの開発は、エアボードと同じブロードバンドネットワークカンパニーに集約されることになった。リソースを集約した同社は、創立60周年に当たる2006年の市場投入を目指し、スーパーホームサーバの開発を進める構えだ。
これに伴い、今後はクライアントとしてのエアボードも存在感を増していくと思われる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR