劇場がある暮らし――Theater Style
「国内市場には必ず戻ってきます」――ソニーのリアプロTV戦略(3/3 ページ)
そして井上氏が、テレビ向けデバイスとして強調するのは「黒色の表現能力」だ。
「ソニーとしては黒にこだわりたい。黒がしっかりと出て初めて、明るさ/色の展開/高解像度感/シャープさが出てくる。これはリアプロTVにかかわらず、テレビ全体を通じてソニーがこだわっている部分。そのこだわりから考ええると、擬似階調やカラーブレイキングの問題があるDLPは、テレビ向けデバイスの選択肢として考えられない。DLPは高いコントラスト比で一見しっかりと黒が出ているようにみえるが、階調表現が弱いため黒がべたっとしてる。3つのパネルを使うことで、初めて豊かな階調表現ができる」
SXRDと液晶の2本立てでリアプロTVシェアトップを独走
リアプロTVの魅力は、ブラウン管/液晶テレビでは真似のできない50インチ以上の迫力ある大画面が、プラズマテレビより半額以下の低コストで楽しめる点。大画面になればなるほど高精細表示が必要となるが、この高精細化に向いているデバイスが、ソニーが開発したSXRDだ。米国で発表したSXRD搭載70型は、現時点でフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)表示に対応した唯一のリアプロTVでもある。
「コストパフォーマンスでは透過型液晶、高精細ハイスペックではSXRDという2方式でDLPを挟み撃ちにできる。特にフルハイビジョンをすでに実現しているSXRDの領域には、DLPではとうぶん入り込めない。製品ラインアップでも、2つのマイクロデバイスを持つソニーは普及価格からハイエンド機まで構成しやすい。透過型液晶&SXRDでナンバー1シェアをとり続けていきたい」
最後にもう一度、日本市場でのリアプロTV展開についてたずねてみた。
「米国でのリアプロTV成功を、全世界でも展開しようと計画している。この“全世界”の中にはもちろん日本も含まれている。国内のリアプロTV市場には必ず戻ってきます」
8月のWEGA新製品発表会では、国内市場向けグランドベガの新製品は登場しなかった。だが、発表されたプラズマ/液晶テレビはすべて9月20日からの発売で、最大需要期として期待される年末商戦まではまだ3カ月以上残されている。
久しぶりにリアプロTV「グランドベガ」の国内新製品が、この年末に登場するかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
5
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR