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映像/音/操作性を徹底追求――ソニー、新世代ベガ(1/2 ページ)

» 2004年08月19日 18時29分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 ソニーは8月19日、新開発の高画質システム“ベガエンジンHD”を搭載した地上/BS/110度CSデジタル対応ハイビジョンテレビ「<ベガ>HVXシリーズ」を発表。プラズマテレビ「プラズマ<ベガ>」3機種(50V/42V/37V型)、液晶テレビ「液晶<ベガ>」3機種(40V/32V/26V型)合計6機種を新たにラインアップする。9月20日から発売する予定。

photo 地上/BS/110度CSデジタル対応ハイビジョンテレビ「<ベガ>HVXシリーズ」。プラズマ/液晶/2タイプ計6機種がラインアップ

 同社は2002年8月、どんな表示デバイスでも高画質な映像が楽しめる統合デジタル高画質システム「ベガエンジン」を開発し、プラズマ/液晶/CRTなどさまざまなタイプのフラットテレビに採用。昨年8月にはさらにベガエンジンの高画質化を図り、高精細で鮮鋭感のある“くっきりキレイな”画質を売りにしていた。

 今回のベガHVXシリーズに採用された統合デジタル高画質システム「ベガエンジン HD」の中心となるのが、先日8月11日に発表した独自の映像信号処理技術「DRC-MFv2」だ。

photo 新開発のベガエンジンHD

 DRC-MFv2は、標準テレビ信号からハイビジョン信号のフォーマットに変換する技術として1997年に開発されたDRC(デジタル・リアリティ・クリエーション)技術に加え、ハイビジョン入力信号とそれを超える情報量を有する仮想信号との相関関係を演算処理で創出。被写体の持つ質感/解像感/艶感/遠近感をよりリアルに表現でき、美しいハイビジョン映像を創造できるという。

 「実際のピュアな映像信号に対して、HD信号は緩やかな波形を描いている。これをベガエンジンHDでピュアな映像信号の波形に近づけることで、さらなる質感や解像感を作り出すことができ、リアルで美しいハイビジョン映像を再現することが可能になった」(同社)

photo ベガエンジンHDでピュアな映像信号の波形に近づける

 またベガHVXシリーズは、映像とともに“音のHD化”も追求している。

 同社ハイファイオーディオで培ったフルデジタルアンプ「S-Master」を、ベガHVXシリーズ向けに最適化して搭載。計8個のスピーカーで最大出力100ワット(KDL-26HVX/同32HVXは30ワットでスピーカー5個)2.1chの迫力あるサウンドを楽しむことができる。

photo

 また、ディスプレイ背部に大容量4.5リットル(KDL-26HVX/同32HVXは3リットル)のスピーカーボックスを持つウーファーを搭載した「3Dスピーカーシステム」を採用。本体内蔵スピーカーだけで仮想サラウンド空間を作り出す「TruSurround DIGITAL 5.1CH」機能も搭載した。

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