ブログは企業に広がりつつある――シックス・アパート社長
「Webサイトの作成が個人から始まり、企業に広がったように、ブログも今後は企業に広まっていくだろう」――ブログソフト「Movable Type」やホスティング型ブログサービス「Type Pad」を国内販売するシックス・アパートの関信浩社長はこう話す。実際、7月に発売した「Movable Type 3.0」日本語版は、法人ライセンスが個人ライセンスと同じくらい売れているという。
企業での活用方法はさまざまだ。例えば、P&Gが9月21日にオープンした「Iラブ困ったさんコンテスト」。Movable Typeで構築したブログに、一般ユーザーから投稿されたエピソードを掲載。トラックバックを受け付けるほか、気に入った投稿に読者が投票できるなど、ブログの双方向性を生かしたシステムになっている。
ブログは社内イントラネット代わりにも使える。日立製作所が8月から販売している「BOXER イントラブログ」は、Movable Typeを使って、企業の部署別、プロジェクト単位などでブログを開設できる環境を構築。情報共有ツールとしてブログを活用する。「リリース直後、日立にかなり多くの問い合わせが来たと聞いている」(関社長)。
また、“社長ブログ”など広報目的のサイトや、小規模なECサイトの構築などにも利用可能だ。ビック東海は、Type Padを個人事業主やSOHO向けに販売する「OneOffice BeBLOG powered by Type Pad」を7月にスタート。広報ツールとしての活用を提案する。
ISPはブログで儲かっている?
同社は、@Niftyの「ココログ」や、OCNの「ブログ人」といったISPのブログサービスに、Type Padをカスタマイズ提供している。
ISPの新たな収入源として期待されるブログサービスだが、自社ユーザー向けには基本機能を無料提供するISPも多く、開始当初は採算が取れるか疑う声もあった。
ふたを開けてみると「ニフティもOCNも、有料ユーザーが当初予想よりも多いと聞いている」(関社長)との結果。「米Six Apartのサービスでも、ユーザー数が最も多いのは一番高額で高機能なサービス。高品質のものを提供すれば、ユーザーはお金を出して買ってくれることは分かっていた」(関社長)。ブログサービスは、ビジネスモデルとして確立し始めているようだ。
「ヒントは個人ユーザーがくれる」
無料サービスは原則として行わない方針の同社だが、個人ユーザー向けに機能を限定したMovable Typeだけは無料提供し続けてている。多数の個人ユーザーをキープして新機能の芽を育てるためだ。
「個人ユーザーは、不具合の指摘や新機能のリクエストをくれる貴重な存在」(関社長)。例えば、携帯電話から記事投稿できるモブログ機能は、国内個人ユーザーの声から生まれた。
個人のブログ利用が盛り上がれば、ブログ認知が上がり、結果として企業でのブログ導入もスムーズになるという効果もある。「ブログのメリットを言葉で説明するのは難しく、知らない人には分かってもらいにくい。ブログユーザーが企業にいれば、導入へのハードルが下がる」(関社長)。同社は今後も、個人向けと企業向け両方で、ブログを盛り上げていきたい考えだ。
シックス・アパートは、Type Padのマスコットキャラクターデザインを募集中。最優秀賞に選ばれた作品1点にはiMac G5が、優秀賞4点には1万円相当の商品が贈られる。応募は電子メールで行う。締め切りは10月20日。詳細はWebサイトで。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
2
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
3
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
4
Apple、「iPad mini」を大幅刷新 8.5インチOLEDとA20 Pro搭載、防水にも対応 11万9800円から
-
5
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
6
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
7
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
8
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
9
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
10
タイムズカー流出で顧客らが損害賠償求め運営会社提訴へ サイト開設の弁護士が記者会見
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR