スーパーコンピュータTop500は「2社の戦い」
地球シミュレータのほぼ2倍というIBMのBlue Gene/Lが世界最速スーパーコンピュータのTop500リストの頂点に立った。IBMは年2回更新されるランキングのトップ10のうち、4つまでを占めた。ピッツバーグで開催されたSC2004において、この最新リストは発表された。
Blue Gene/Lは3万3000プロセッサを搭載したプロトタイプ機で、最終的には1億ドルのシステムとなる。カリフォルニアのローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)に設置されており、2005年前半に完成する予定だ。このシステムは70.72TFLOPSの処理性能を持ち、2002年に地球シミュレータが登場して以来、初めてトップの座を奪った。
IBMによれば、LLNLのBlue Gene/Lは、完成時には1万3000個のプロセッサを備え、ピーク性能は360TFLOPSになるという。
Top500の第2位にはSilicon Graphics(SGI)製の、1万240プロセッサを備えた「Columbia」が登場。ColumbiaはNASAのエイムズ研究所(カリフォルニア州モフェットフィールド)に設置され、51.87TFLOPS。これも地球シミュレータの35.86TFLOPSを抜き去った。
6月の発表ではTop500リストから脱落したバージニア工科州立大学の“SuperMac”システムは、7位で復帰を果たした。Apple ComputerのXserveをベースにしたシステムにアップグレードし、12.25TFLOPSに性能アップしている。
Top500は基本的には2社の戦いとなっていると、ローレンス・バークレー国立研究所のエリック・ストロマイヤー氏は語る。ストロマイヤー氏はこのTop500リスト担当者の一人である。IBMが216システムで、Hewlett-Packardは173システム。この2社だけでTop500のうち75%以上を占めるという。
また、Top500スーパーコンピュータの大半は米国で製造されたものだが、アジアは着実に成長しているとストロマイヤー氏は指摘する。例えば、中国は今回17システムがランクインしているが、1年前には9システムで、最初に中国製システムが登場したのはわずか2、3年前のことだったという。(→詳細記事)
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