レビュー:5.1chサラウンドシステム
リアスピーカーを完全ワイヤレス化――ソニー「HT-SL99BW」(3/3 ページ)
再生音に関しては、リアが一体型ということで、やはり左右の分離が気にかかるが、問題なくきれいに分かれる。もちろん、リアスピーカー2本の環境には及ばないが、同じ一体型の「HTP-S2」に比べれば、かなりセパレートに近い印象だ。真後ろあたりの方向から音が来るのではなく、あくまでもすっぽりと幅広く包んでくれる。また、後方左右の方向感も十分に感じられた。
低価格製品に比べると、さすがに低音の響きは自然で、しかも、ずっしりと響いてくる。中高音の耳障りもよく、銃声や打撃音が盛大に鳴る場面でも不快さはない。全体に余裕が感じられる印象だ。スピーカーの形状はフロント2本のみ同一だが、バランスも決して悪くはない。
リアスピーカーのバッテリーは、5.1chで聴き続けたところ、3時間ほどで1目盛り減った。スペック上では充電時間が約2時間、5.1chサラウンドの連続再生時で約10時間、2chステレオ再生時で約5時間となっている。厳密には計測できなかったが、実際の使用でもその数値に近いと思われる。
ただ、実際問題として、バッテリーでの使用はあくまで予備的なものにとどまるだろう。ワイヤレスステレオスピーカーとしての利用では、信号到達範囲の点で用途が限定される。また、セッティングの自由度を高めるという点でも、10時間ごとに電源ケーブルを接続して充電しなければならないのだから、結局はつなぎっぱなしというケースに陥ることが大いに考えられる。しかし、こうした製品を望んでいた人はいるだろうし、あくまで「バッテリー駆動“も”できる」と好意的に受け止めたい。
それに、自分以外の家族も使うリビングでのホームシアター構築では、ほかの機器はじゃまにならない隅に追いやれても、リアスピーカーだけは設置場所に困るというケースも多々ある。そういう意味では、日常の音楽再生はフロント2本ですませ、映画を観るときだけ、(別の部屋など)じゃまにならない場所で常に充電されているリアスピーカーを持ってきて設置するという使い方も、意外と便利なのかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
2
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
3
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
6
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
7
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
8
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR