いよいよ始まるスパムメールへの反撃(1/3 ページ)
ほとんどの人が今週で仕事納めということで、いろいろなメディアでも今年を振り返る記事でにぎわっている。IT業界も今年は話題に困らないほどいろいろなことがあり、そしてこれからもあり続けることだろうが、個人的なことを言わせてもらえば、今年はついに筆者も「スパムメール困惑者デビュー」というあまりありがたくない問題に直面した年であった。
僭越(せんえつ)ながら筆者の持つメールアドレスの1つが受信したスパムメールの統計をご覧頂こう。青いグラフが受け取ったメールの全体量の推移、赤いグラフがその中に含まれるスパムメールである。
これによると、特に何月からというきっかけはないが、4月頃からほぼ一直線にスパムが増えてきているのが分かる。青から赤を引いた部分がスパム以外のメールになるわけだが、これは多少の増減があるものの、それほど増加していない。
スパムのピークは10月で、1カ月の受信数は300通を超えた。むろんスパムフィルターが動作しているため、これら全部をいちいち目にすることはないが、それでも相当数のメールがフィルターをくぐり抜けて受信フォルダに届く。今も毎朝メーラーを起動するたび、7~8通のスパムが受信箱に届いているといった現状だ。
破綻する個人対策
筆者が使用しているスパムフィルターは、メーラー「Becky!」で動作する「BkASPil」というプラグインだが、これは二重のフィルタで動いている。一つは共有ブラックリストによるフィルタリングで、ユーザーが迷惑だと判断したメールアドレスやIPアドレスを登録していくというもの。もう一つはBayesianフィルタというもので、これは本文中にスパムと判定されるNGワードの含有率などから、自動的に迷惑判定を行なうというものだ。
この2つのフィルタリング方式は、スパムフィルターとしては一般的な手法だが、逆に弊害もある。必要なメールも誤ってゴミ箱へ振り分けられてしまうことがあるのだ。筆者が友人らとの交流のためのメーリングリストで、最近手の込んできたスパムメールについて話し合っているときに、こういうのが来たよと内容を引用したメールがゴミ箱に捨てられていた。確かにフィルタ動作としては文句なしに正しいのだが、やはりそういった部分が自動学習の限界なのかもしれない。
それ以来、スパムを振り分けている「ゴミ箱フォルダ」を時々覗いてみるというのが日課になった。結局はフィルタリングしたはずのスパムを、いちいち見ているのである。まったく何のためのフィルターなのかわからない。
スパムメールの内容は多岐に渡るが、やはり圧倒的に多いのがいわゆる「出会い系」だ。友人宛の間違いメールを偽装したものから架空の身の上話、秘密のパーティ開催まで、とにかくURLをクリックさせようと、あの手この手を繰り出してくる。
最初はあまりのばかばかしさに思わず笑ってしまったり、心の中で文中の「てにおは」を校正したりしたものだが、最近はURLだけというものも増えてきて、つまらなくなった。おそらくケータイのメール宛に送信したか、それを偽装したものだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
5
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR