LifeStyle Weekly Access Top10
「パソコン通信」終了にみる世代間格差
ニフティが2006年3月末でパソコン通信サービス「NIFTY-Serve」を終了すると発表した日、News編集部のS編集長がふらりとやってきて、唐突に「パソコン通信、やってたよね」と尋ねた。戸惑いつつ、「もちろん」と答えると、あからさまな安堵の溜め息。どうやら、若い社員(*1)に「パソコン通信って、インターネットとどう違うんですか?」などと聞かれ、ジェネレーションギャップを飛び越えて、寂しくなってしまったらしい(*2#r2##)。
会社の性格上、社員のパソコン経験は平均的に長いし、過去には仕事の上でもパソコン通信が必須アイテムだった。しかし、それは10年近く前の話(*3)。1990年代後半には、社外との通信手段を含めてインターネットに切り替わっていたから、パソコン通信に馴染みの薄い人が増えてきたのも道理だ。
同僚達に聞いて回ったところ、およそ30歳を境にして、「バリバリ経験者」と「そうではない層」に分かれることが判明した。20代の場合は、「中高生のころ趣味でやっていた」とか、「大学の研究室で使っていた」という例を除き、ほとんどはインターネットが“通信デビュー”だ(*4)。中には、「パソコン通信なんて知らない」と言い張る“妙齢”の女性もいたが、ここは「NIFTY-Serve」に敬意を表して、あえてツッコまないでおく(*5#r5##)。
「NIFTY-Serve」は、1987年4月に運営を開始した。当初の会員数はおよそ3000、アクセスポイントは8カ所しかなかったが、1995年にはNECの「PC-VAN」を抜いて国内最大となり、300万人近い会員数を誇った。インターネットが台頭してきた1996年、自らもインターネット接続サービスを開始し、徐々にシフトを始める。そして2006年3月末、「ワープロ・パソコンサービス」を終了する――。
余談だが、筆者が「NIFTY-Serve」に入会した当時、ログインIDは“3文字のアルファベット+5桁の数字”という形式で、意外と憶えやすかった。パソコン通信から離れ、何年か経っても忘れていなかったため、去年「HOTSPOT」(公衆無線LANサービス)を申し込んだとき、そのIDを自分のログインIDに設定した。
だから、今でも毎日のように、コーヒーショップで「NIFTY-Serve」のIDを入力している。「GO」コマンドはないけれど……。
*1 誰だ?
*2 オフィスを横断してまで経験者(=仲間)を探しにくるあたり、相当のダメージを受けたものと思われる
*3 ソフトバンクが出版社だった頃(あれ?)
*4 ちなみに、30代半ば以上になると、デフォルトで「アマチュア無線が通信デビュー」になる
*5 あなたの「Macintosh II ci」と、同じくらい古いモデムは、一体何に使っていたのですか? って、結局ツッコんでるし
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
7
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR