小寺信良
HDMIで揺れるハイビジョンテレビの難題(2/4 ページ)
今HDMI対応のテレビを買おう、と思っても、なかなか難しい。各社ともデジタル放送対応モデルのうち、HDMI端子付きのモデルはラインアップにあるが、調べてみるとどうも最小は26インチからのようである。
家族で使うイマドキのテレビにしてみれば、26インチは小さめといってもいい。だが筆者の場合、リビングではなく、仕事部屋の棚に置きたいので、あまり大きなものは困る。なにせ置き場所が筆者が原稿を書くすぐ脇なので、視聴距離が80センチぐらいなのである。本当はもう少し小さくていいぐらいなのだが、しかたがない。
筆者が小さいモニタを好むのにはわけがある。文頭の写真を見てお分かりのように、筆者は近視であるため、メガネをかけている。画質評価に関してはある程度の自信を持ってはいるものの、矯正視力で遠く離れたモニタの細かいところまでちゃんと見えているのか、あまり自信がないのである。
放送制作をやっていた頃の話になるが、番組の編集スタジオというのは、大抵スイッチャーなどの制御卓の向こう側にモニタ棚がある。マスターモニタまでの距離は、卓の前に座った位置からだいたい2.5メートルから3メートル程度。モニタのサイズは、SDの時代は20インチが主流だった。
筆者が、以前コマーシャルの合成をやっていたころは、制御卓に埋め込まれている14インチモニタのほうで詳細を確認するのを好んだ。3メートル先の20インチモニタよりも、近くにある14インチモニタなら、近づけばいくらでも大きく見えるからだ。映像の精細な部分を見るには、このやり方に限る。
そういう経緯もあって、どうしても近くで見られるモニタのほうがいいのである。だがモニタサイズが大きくなるほど、遠く離れなければ全体が見えない。26インチは、近くでモニタリングするには、まだ多少大きすぎる。
だがHDMI付きのはこれ以下のサイズがなさそうなので、いたしかたない。逆にこのサイズではパネルにフルHD分のピクセルがないのも不安ではあったが、それが解決するのはまだしばらくかかるだろう。各メーカーの26インチモデルから、評価で使えそうなテレビを選択することにした。
自分で買うことになって、改めてハイビジョン対応テレビの情報を集めたのだが、意外にネット上の商用サイトでは、テレビのレビューというのはあまり多くない。かく言う筆者も、テレビそのものの評価というのはまったくやってこなかったので、全然人のことは責められないのだが。
筆者が、なぜテレビのレビューをやってこなかったかといえば、やはり商品のサイズが大きいため、搬入や再梱包で想像を絶する苦労を強いられそうだから、という点が大きい。もともとAV専門の出版社ともなると、ちゃんと視聴ルームというのを設けているそうだが、PC/IT系出版社の場合、そこまでの環境を用意しているケースはまずない。したがってレビューともなると、ドガガーンと自宅に送られてくることになる。
ただでさえ筆者は腰が悪いのである。昨年などはギックリ腰で寝込みながら、布団の上で原稿を書いたぐらいだ。20キロを超えるブツと仕事部屋で格闘するのは、どう考えても無理である。メーカー側としては、テレビを貸し出すことはやぶさかではないようだが、なかなかこっち側の体勢が整わないというのが、現実問題として存在する。
店頭で選択できるのか
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