ワイヤレスジャパン2005
廉価版MIMOチップ投入で“メインストリーム”を狙うエアゴー
エアゴーネットワークスは7月13日、「ワイヤレスジャパン 2005」の会場で普及版のMIMO対応無線LANチップを発表した。2.4GHz帯の「AGN102-G」(True G)と2.4GHz/5GHzの「AGN-102-AG」(True AG)をラインアップ。無線ルータなどの製品に搭載した場合、現在のIEEE 802.11a/g製品と同程度の価格を実現できるという。
米airgo networksのワールドワイドセールス担当副社長であり、3カ月前に設立した日本法人の社長を兼任するロバート・ディマルティーノ氏は、従来製品を「True MIMO」、新製品を「True G」「True AG」と呼ぶ。両者の違いは、True MIMOが送信側に2本、受信側に3本のアンテナを使用しているのに対し、True G/AGは送信/受信側とも2つの2×2構成であることだ。
MIMO(Multiple Input Multiple Output)は、複数のアンテナを使い、2系統に並列化したデータストリームを送受信することで転送速度を向上させる技術。理論的にスループットはIEEE 802.11a/gの倍にあたる108Mbpsとなるが、受信側のアンテナが少ない新製品は、従来よりも若干スピード面で劣る。
実際の家屋で伝送速度を検証したところ、近距離の場合で従来製品の3分の2程度。しかし、それでも「他社の拡張Wi-Fi製品よりも一貫して高いスループットを示している」(ディマルティーノ氏)。
もちろん、IEEE 802.11a/g標準との相互運用性を確保しており、airgoチップ搭載のアクセスポイントには、スタンダード無線LANのクライアントも同時に接続可能。クライアントがMIMO非対応でも、通常より高速に接続できる。
なお、「True G」「True AG」チップは既に米国で出荷を開始しており、2社が対応製品を間もなくリリースする予定だ。一方、国内メーカーは未採用だが、ディマルティーノ氏は、「FTTHやADSLが普及している日本には大きな市場性がある」と自信を見せた。
「低価格チップの投入により、メインストリームへMIMO技術を提供する。これまで、標準的なIEEE 802.11g製品とTrue MIMOにはコスト面で大きな格差があったが、新製品はそのギャップを埋め、PC OEMや組み込み系デバイスにも最適なソリューションになるだろう」(ディマルティーノ氏)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR