CEATEC JAPAN 2005
「チャンネル争いナシ」「闇夜のカラス見える」──シャープは液晶新技術(1/2 ページ)
液晶とホームネットワークを中心にしたのがシャープブース。液晶テレビの「AQUOS」を中心とし、さらに新製品となるAVセンターパソコン「メビウス」シリーズなどを展示している。
1画面で同時に2つの映像
来場者の注目を集めていたのが、1つの液晶で、同時に2つの映像を表示できるデュアルビュー液晶。これは、同社の3D液晶でも利用されている「視差バリア」を使った製品。
視差バリアは、垂直のスリットを設けてバックライトを遮り、左右の目に異なる光を送ることで映像を立体的に見せる、視差を利用した立体映像の仕組み。今回はこれを応用、液晶の左右の位置で全く異なる映像を表示することに成功した。
これを使うことで、液晶の中心から見て右側にいる人は野球中継、左側にいる人はサッカー中継というように、チャンネル争いをせず、2つの映像を視聴できる。
ただし、問題になるのが「音声」。現時点では片方の音声しか出すことができず、そうした意味ではテレビ放送を完全に視聴することは難しい。また、スリットで光を遮るため、解像度自体は半分になり、デモで使われているフルHDパネルの場合、片側で横960ピクセルの解像度しか出せない。これらのことから、現時点では液晶テレビの「AQUOS」ブランドは冠せられない、と説明員は言う。
それでも、デモではレーシングゲームを使い、片方が正面から、もう片方は背後から見た映像を表示していたほか、音声だけ同じで内容が異なるドラマ仕立てのストーリーを流すなど、デュアルビュー液晶の特性を生かした面白い使い方を提案していた。
これを応用した製品として、すでに富士通テンがカーナビゲーションシステムとして製品化、11月から販売を開始する。これは、運転手側と助手席側で異なった映像を表示でき、運転手にはカーナビ画面を、助手席側にはテレビ/DVDの映像を表示させる、といった使い方ができる。
メガコントラスト
もう一つの注目が100万:1という高コントラスト比を実現した「メガコントラスト液晶」。ブラウン管や有機ELなどを超えるコントラスト比であり、放送現場のマスターディスプレイとしての利用を想定している。
100万:1といえば「闇夜のカラスも見分けられる」(同社)というレベルで、特に暗所で高いコントラスト比を実感できる。
業務用のために価格は一般的な液晶よりも跳ね上がりそうだが、基本的に民生用にこの液晶を転用する考えはないようだ。
ブースでは、上記のデュアルビュー液晶とともにデモ展示、来場者の注目を集めていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR