三洋電機、“買ってすぐ使える”充電池「eneloop」を発表(1/2 ページ)
三洋電機は11月1日、自己放電を抑えたニッケル水素充電池「eneloop」(エネループ)を発表した。環境との共生をうたった同社の新ビジョン「Think GAIA」の第1弾商品という位置づけ。繰り返し利用できる充電池の利便性を向上させ、乾電池からの置き換えを進めたい考えだ。
一般的に、電池は放置しておくと自然に放電してしまい、蓄えられたエネルギーが徐々に減っていく(=自己放電)。とくにニッケル水素充電池はこの傾向が強く、購入直後であっても充電する必要がある。「買ってもすぐには使えない。それがユーザーの利便性を損ねていた」(同社モバイルエナジーカンパニーの本間充社長)。
eneloopでは、三洋独自の負極材料である「超格子合金」を改良し、正極側には新しい添加剤を追加。また電解液やセパレータの素材など、ニッケル水素充電池を構成するすべての素材を見直し、自己放電を抑制したという。
「自己放電を抑えるための改良は、高容量化とは正反対のアプローチだった。しかし、われわれが培ってきた高容量化技術と組み合わせることで、従来の充電池と同等の容量を確保できた」。
同社のシミュレーション結果によると、従来タイプのニッケル水素充電池「HR-3U」(2500mAh)では、充電から半年後で約75%のエネルギーが残っているが、さらに半年が経過すると「ほぼゼロ」になってしまう。これに対してeneloopでは、半年後で約90%、1年経過しても約85%が残るという。
「購入して“すぐに使える”、充電しておけば“いつでも使える”充電池。繰り返し使える充電池と、長期保存が可能な乾電池の良いところを併せ持つ、次世代の電池ができた」(野中CEO)。
eneloopの充電回数は約1000回。メモリー効果の影響も軽微なため“つぎ足し充電”も可能だ。放電特性にも優れ、たとえば同社製デジタルカメラ「DSC-S4」でeneloopを使用した場合、アルカリマンガン乾電池(同社LR-6B)の4.4倍にあたる枚数を撮影できるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR