っぽいかもしれない
ロボットを携えた“国際救助隊”、「IRS-U」の訓練に密着(2/3 ページ)
IRS-Uが現場に到着したとき、地下街の入り口には被災者が倒れていた。まだ意識はあるが、めまい、吐き気、嘔吐を訴えている*2。状況からNBCテロが疑われる。隊員各自の体調の確認が行われ、もし異常が感じられた場合には「機材を捨てて逃げる」ということが指示される。
まず、レスキューコミュニケータによる音声モニターを行う。隊長の「サイレント!」のかけ声で、隊員は一斉に黙る。音声による情報がないことが確認されたところで、「サイレント解除」。
助けを呼ぶ声がなかったということは、要救助者がいないか、あるいは声が出せない状況になっているかのどちらかだ。レスキューロボットで内部検索を開始する。
今回使われたロボットは、筑波大学坪内研究室の「ACROS(アクロス)」と千葉工業大学未来ロボット技術センター(小柳英次副所長)の「03」だ(ゼロスリー)*3。
当初は「03」ではなく、「Hibiscus」(記事参照)が使われる予定だったのだけど、「Hibiscus」はドイツで開催されたロボカップ世界大会から帰って来たばかりなのだ。だから、IRS-Uの人たちは十分練習ができていない。旧タイプの「03」が使われることとなった。
最初に「ACROS」、少しおいて「03」が地下街に入って行く。入り口には扉の段差があるのだけど、それは平気で乗り越える。
操縦はロボットから送られてくる画像を見ながらの無線操縦だ。あらかじめ入手されていた地下街の地図を見ながら、1店1店チェックして行く。ロボットの視点で見ながらの操縦というのは結構難しいのだけど、かなり上手に操っていた(わたしなら、右と左の区別がつかなくなるところだ)。
廊下になにかボンベらしいものが転がっているのが見える。「ボンベらしきものを発見」という報告がされるけど、まずは要救助者の検索が先だ。ボンベらしきものの場所を記憶して、部屋の検索を続ける。
*2今回の訓練では場所も狭かったので、被災者役の人は一人しかいなかったのだけど、実際にはたくさんいるのだろう
*3「03」は小柳先生が去年まで在籍していた横浜桐蔭大学で作られたもの
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR