レビュー
新しい世界を体験――手軽に持ち歩く顕微鏡デジカメ「X-Loupe」(3/4 ページ)
さすがにマイクロスコープのような何千倍という倍率はないが、それでもお肌のチェックなんかも意外にできてしまう。ただ、人間の肌を撮るのはかなり難しいのだが。自分の手はすぐ動くし、被写体(の肌)も動くとあって、とりあえずまともに写すのは困難を極める。
それでも、何でもかんでも撮ってみるとおもしろい。身近にあるものでも、紙やコイン、服といった手近なものから、ちょっと外出先で見かけた小物を撮ってみるのもいいかもしれない。
基本的には、ゴムキャップをつけ、被写体をレンズですっぽり覆うようにして撮影するといい感じ。紙や布など、密着できる被写体ならばいいが、凹凸のある小物はレンズ内にすっぽり入るぐらいの小さいものじゃないと難しいかもしれない。
コツは、とにかくカメラが動かないようにして、被写体も動かないようにして、慎重に撮影すること。三脚を使い、2秒セルフタイマーを活用するのが最適だろう。手持ちの場合は、ISO800の高感度撮影機能を使い、ひたすらシャッタースピードを稼ぐしかなさそうだ。
撮影の難しさをのぞけば楽しい
専用のアタッチメントが必要なため、付属のIXY DIGITAL 70以外に使えないのがとにかく残念。普段使い慣れているデジカメに装着できればなお楽しかっただろう。
たとえばニコンは、同社のデジカメ「COOLPIX」を装着できるアウトドア顕微鏡「ファーブル フォト」を発売しているが、こちらはCOOLPIX 8モデルを装着できるので使い勝手がいい。
しかもX-Loupeの撮り方は結構難しい。IXY DIGITAL 70上ではピントが合っている(AF枠が緑色になる)とされているのに、実際のできあがった写真を見てみると微妙にピントがはずれている場合も多く、苦戦した。
ただ、等倍で見ることを前提にしなければ多少のピンずれは許容できる。そもそも、カメラ自体はIXY DIGITAL 70だし、高解像度が必要な医療用などの顕微鏡でもないし、すみずみまで画質をチェックするような必要はない。
多少のピンずれは等倍で見ないことにして、今までは見えてこなかった新しい世界を堪能するのが正しい使い方だろう。
気長にじっくりと使っていくのが良さそうだ。ただ、それにしてはやはり最大の問題は25万円という価格だろうか……。前述のファーブル フォトは9万円ちょっとで購入できるものの、デジカメは別売り。仕方がないのかもしれないが、いずれにしても手軽に手を出せる値段ではないのが何とももどかしいところだ。
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