進化した“手のひらサイズ”、パナソニック「HDC-SD5」(1/2 ページ)
昨年12月に発売されたパナソニックのハイビジョンビデオカメラ「HDC-SD1」は、ユーザーにも業界関係者にも大きなインパクトを与えた。当時は「SDカードはまだまだ高価でコストパフォーマンスが悪い」といった意見も聞かれたが、パナソニックは「容量と価格は時間が解決する」と判断。事実、あれから1年も経たないうちに、SD/SDHCカードは低価格化が進み、随分と身近になってきた。
カードメディアを使用するメリットは、本体サイズを小型化できること、映像データの移動が手軽なこと、起動の速さ、そしてモーターレスゆえの高い耐久性など。そしてパナソニックがリリースしたSD/SDHCメモリーカードを記録媒体とするHDビデオカメラの新製品「HDC-SD5」は、その恩恵を十分に感じさせるサイズと機能を持つ。
1920×1080/60i記録については2世代機の「HDC-SD3」で対応済みのため、今回の最大のトピックはやはり小型化だ。そもそもHDC-SDシリーズは、「手のひらサイズ」コンパクト機ながらも3CCDの画質が売りの製品。いくらメディアが小さくても小型化には限界があるはずだが、HDC-SD5はボディを65×67×135ミリへ、体積で約20%の小型化を実現した。「パパの手のひらサイズ」から「ママの手のひらサイズ」へとシュリンクさせている。
そのポイントとなったのは、レンズユニットをはじめとする各パーツの見直しだ。まずCCDは同じ53万画素×3ながらもサイズを1/4から1/6インチへと変更、これに伴いレンズサイズなども改変され、随分スマートな光学系となった。またバッテリーの収納方法も縦横を替える細かいところまで突き詰めたカスタマイズを行うことにより、先代HDC-SD3が円筒にモニターが着いたようなデザインだったのに対し、HDC-SD5はかなりスタイリッシュな「今どきのビデオカメラ」らしいデザインへと生まれ変わっている。
実機を手にしてまず感じるのは、ホールド性の向上だ。小型化によって持ちやすくなったのはもちろんだが、底辺に向かってふくらみを持つボディデザインは、「しっかり握る」といったイメージでHDC-SD5を固定することができる。またボディの手のひら側は緩やかなカーブを描いており、これが手に馴染む。このあたりはパナソニックならではの細やかな気遣いが見られる部分だ。
操作系にも改良のあとが見られる。電源スイッチを兼ねたモードダイヤルを中心としたシンプルなレイアウトは変わらないものの、ダイヤルの形状やメニュー/削除ボタンなどの位置が変更されたほか、新たにワンタッチでモニターをオープンできる「LCD OPEN」や、撮影開始の約3秒前から記録をスタートしてくれる「PRE-REC」(プリレック)が追加されるなど、直接スイッチが増えて使いやすくなった印象。なかでも「LCD OPEN」ボタンは、液晶の開閉と電源のON/OFFを連動させることができる(撮影モードのみ)ため、とても重宝する。また上部のズームボタンも大型化されたことにより、操作しやすくなった。
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