レビュー
堅実な成長を遂げたデジ一眼――キヤノン「EOS 40D」(2/9 ページ)
液晶が大型化してさらに見やすく
本体は、従来通り「Kiss Digitalより大きく5Dより小さい」サイズ。Kiss Digital Xではボディが小さくてちょっと……人にも適したサイズだ。145.5(幅)×107.8(高さ)×73.5(奥行き)ミリ、約740グラムというサイズで、30Dに比べてわずかに大きく重くなっている。
前面のデザインは30Dに比べてもほとんど変化なく、40Dのロゴと本体左側のラバーが追加、さらにレンズロック解除ボタンが少し大きくなったぐらい。ストロボ周辺のデザインも変わっているが、微調整といったレベルだ。
上部も全体的なデザインは変わっていないが、表示パネルやモードダイヤルが全体的に背面に向かって傾斜するデザインになった。これはファインダーをのぞきながらより操作しやすいため、または背面から見てもパネルや上部ボタン、ダイヤルが見やすいようにという配慮だろう。
表示パネル前にあるボタンは、左から表示パネル照明ボタン、測光モード選択/ホワイトバランス選択ボタン、AFモード選択/ドライブ選択ボタン、ISO感度設定/ストロボ調光補正ボタンと並ぶ。4つのボタンが並ぶ点は変わらないのだが、ボタンに割り当てられた機能が変更されており、30DではAF/ホワイトバランス、ドライブ/ISO、測光/ストロボ調光だ。
このボタンの変更の理由はよく分からないが、30Dのボタンに慣れていると最初は迷う。また、ISO/ストロボ調光ボタンを押すと前面のメイン電子ダイヤルでISO感度、背面のサブ電子ダイヤルでストロボ調光を変更する。30Dはサブ電子ダイヤルでISO感度が変更する。個人的にはサブ電子ダイヤルの方が素早く値を変更できるように感じるので、この変更には違和感を感じるところだ。
もっとも大きな変更が加えられたのが背面だ。なんといっても液晶が3.0型に大型化されている。2.5型でも十分といえば十分なのだが、一度3.0型を体験すると、元には戻れなくなるほど便利だ。3.0型約23万画素の液晶は広視野角で明るく見やすい。
この液晶の大型化にともない、背面のレイアウトが変更されている。これまで液晶左側に縦に並んでいた4つのボタンは移動され、メニューボタンは液晶左上に、その他のボタンは液晶下に移った。また、新たにピクチャースタイル選択ボタンが新設されたほか、背面右上にAFスタートボタンが追加されている。
メニューボタンから表示するメニュー画面も刷新。30Dまではすべてのメニュー項目が縦に並ぶ方式で画面をスクロールして設定項目を探すタイプだったが、40Dではタブで画面を切り替える形になり、各タブの設定項目は1画面に収まるようになったので、スクロールする必要がなくなった。
このためこれまではサブ電子ダイヤルを回していけば設定項目が見つけられたが、サブ電子ダイヤルはタブを切り替えられないので、十字キーとして動作するマルチコントローラーを使うか、メイン電子ダイヤルでタブ切り替え、サブ電子ダイヤルで項目選択をすればいい。
このように、40Dではボタンレイアウトやメニュー画面といったUIが30Dからでは大きく変更されている。本体サイズの維持と液晶サイズの大型化を両立させるためには、ボタン位置の変更はやむないところだろう。ただ、上部の表示パネル周辺のボタン割り当ては、ボタン位置が異なるとはいえ「EOS D30」から続いていただけに、変更には少し疑問を感じるところだ。
また、ボタン自体も30Dから微妙に変更されており、30Dではボタンが出っ張っていてそれを「押し込む」という感じで押していたが、40Dではボタンの押し込む度合いが小さくなり、特にメニューボタンは軽く押しただけで反応するようになっている。かわりに削除ボタンは誤動作をしないためかややボディ内部に引っ込んでいる。30Dに慣れていると一瞬とまどうが、使ってみると反応がよくてなかなかいい感触だった。
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