レビュー
堅実な成長を遂げたデジ一眼――キヤノン「EOS 40D」(1/9 ページ)
キヤノンからハイアマチュア向けデジタル一眼レフカメラ「EOS 40D」(以下、40D)が登場した。発表会場(関連記事:10メガに進化したハイアマ向けデジ一眼「EOS 40D」)では団塊の世代をターゲットとした製品であることが述べられていたが、もちろん、それ以外の多くの人にお勧めできる製品に仕上がっている。
1000万画素オーバー、DIGIC IIIでさらにパワーアップ
今回発売された40Dは、2006年3月に発売された「EOS 30D」の後継機種であり、ちょうどキヤノンの製品サイクル通り、1年半の間隔で発売された。サイクルと同様に順調な機能向上を果たしており、ますます使いやすい製品になっている。
撮像素子は新たに有効画素数約1010万画素のCMOSセンサーを採用。これまで同様にサイズはAPS-Cサイズなので、EF-Sレンズを含むすべてのEFマウントのレンズを装着できる点は変わっていない。ただし、撮像画面サイズは30Dの22.5×15ミリから22.2×14.8ミリとわずかに小さくなったており、画素数アップとサイズの小型化で1つ1つの画素サイズが微細したことによる影響は気になるところだ。
画像処理エンジンには新たにDIGIC IIIを搭載。DIGIC IIIを搭載したことで、高画素化をしつつも連続撮影は30Dの最高約5コマ/秒から約6.5コマ/秒に高速化。連続撮影可能枚数もJPEG(ラージ/ファイン)で約30枚から約75枚に、RAWは約11枚から約17枚とスペックアップしている。そのほかスピードの部分ではレリーズタイムラグが30Dの65ミリ秒から59ミリ秒に高速化された。起動時間は約0.15秒で変わらない。
AFセンサーも刷新され、測距点は9点で変わらないが、これまで中央1点のみだったクロス測距点が9点にパワーアップ。中央測距点はEOS初というF2.8対応の縦/横線検知センサーを採用。AFのばらつきを低減するとともに、ピントが大きくはずれた状態から高速にピント合わせができるという。
実際、30Dと比べてみると、同じシーンでも30Dのピントが合いにくい場面で40Dは素早く合焦する場合があるなど、比較してみると精度の向上は確かに体感できた。
ファインダーは倍率約0.95倍のペンタプリズム式で、視野率は約95%。倍率が30Dの約0.9倍からわずかに向上しており、フォーカシングスクリーンが固定式のプレシジョンマットから交換式のEf-Aに変更されている。より明るく見え、ピントの山も多少見やすくなっている。水平の確認や構図決定がしやすい方眼プレシジョンマット(Ef-D)、F2.8より明るいレンズを使用した際にピントの山がつかみやすいスーパープレシジョンマット(Ef-S)に交換することもできる。
ファインダー内の表示は、新たにISO感度とB/W(モノクロ撮影)の情報が常時表示されるようになった。これまでISO感度はISO感度ボタンを押した際にしか表示されなかったが、常に表示されるため、撮影情報が確認しやすくなっている。
撮影機能では新たに「高感度撮影時のノイズ低減」「高輝度側・階調優先」機能が搭載された。
40Dのノイズ低減機能は2つあり、長秒時露光撮影時のノイズ低減機能に加え、特に高感度撮影時に効果的なノイズ低減機能を備えた。高感度撮影時のノイズ低減は、どのISO感度の設定でも働くが、高感度や暗部のノイズに強いようだ。長秒時露光撮影時は、露光時間1秒以上でノイズ低減を行う「する」、ノイズ検出時のみ低減する「自動」を選べる。
高輝度側・階調優先は、高輝度部の階調再現性を向上させる、という機能だ。高輝度側の白トビを抑え、階調が滑らかに描写できる。ただし、高輝度側・階調優先を「する」にすると、最低感度がISO200に設定され、本来のISO100では撮影できなくなる。
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