バイヤーズガイド
HDMI 1.3a対応AVアンプの選び方(1/3 ページ)
フルハイビジョン時代の本命ともいうべきHDMI 1.3a対応のAVアンプが、この秋から冬にかけて続々と登場した。それに呼応するようにDTS-HDマスターオーディオやドルビー TrueHDなど、高品位な音声規格を採用するBlu-ray Disc/HD DVDソフトも次々にリリースされた。結果として映像・音声ともに、これまでとは格段のクオリティで、しかも手軽に楽しめる環境が急激に整いつつある。
映画ファン・AVファンの多くがこの機会を待っていただろうし、いまどの機器を購入するか大いに迷っているところだろう。そこで今回、HDMI 1.3a対応の最新AVアンプの実力を知り、本当に購入する価値があるものかを判断するために、注目機種のなかから6台を取り上げてサウンドとユーザビリティーをテストした。その結果をふまえ、どのような趣向のユーザーにいずれの製品がベストなのかを紹介したい。
この企画のために、試聴環境からスピーカー、果てはケーブルに至るまで、全て同一の環境を整えたうえで、2週間もの時間をかけてテストを行っている。時間も手間も大いに注ぎ込んだからこそ、現実的な提案がいくつもできたと筆者なりに自負している。皆さんの製品選びに一役立てれば幸いだ。
最新AVアンプ購入時に考えるべき3つのポイント
実際の購入時に考えなければならないポイントをまずは整理しよう。
ポイントは3つ。まず1つめは根本的な問題、「本当に購入する必要があるか」だ。
いまもし手元にあるAVアンプにHDMI端子がなければ、いまが絶好の買い時といえる。迷わず購入を検討して欲しい。なぜならHDMIの品質、特に映像に関しては、D端子と比べて隔絶のクオリティーを持ち合わせているからだ。いちどHDMI接続の映像を見てしまうと、もうアナログ接続には戻れない。それほどのインパクトがHDMIの映像にはある。
加えて音声も高音質で楽しませてくれる。ソースによっては同軸/光ケーブルの方が音がよいというケースも多いが、HDオーディオは規格上、HDMIでないと出力されない。特に今後主流になっていくだろうと目されているロスレス規格である、DTS-HDマスターオーディオ、ドルビー TrueHDともに同軸/光では「コア」と呼ばれているロッシー音声しか出力されず、せっかくのHDオーディオをフルに楽しむことができない。映像と音声の両面からみても購入をお勧めする。
既にHDMI端子付のAVアンプを持っている場合は少々考える余地がある。HDMIのバージョンにもよるが、少なくとも1.1以上であれば、1080pのフルHD映像が楽しめるし、プレーヤー側のリニアPCM変換機能を使えばドルビー TrueHDなどのHDオーディオをHDMIケーブル1本で堪能できるからだ。
問題点はただ1つ、そのクオリティー。映像では1080p/24Hzが、音声ではDTS HDマスターオーディオがコア出力だけとなってしまう。特にDTS-HDマスターオーディオは、これまでの映画音声(ドンガラガッシャーン的な迫力重視の音)のイメージを覆す、きめ細やかかなサウンドを再生してくれるので、これを楽しめないのは正直もったいない。
DTS-HDマスターオーディオ対応プレーヤーは現在、Blu-ray Discでパイオニア「BDP-LX80」「同 LX70」(アップデートで対応する予定)、HD DVDで東芝「HD-XA2」のみとなっているが、今後はレコーダーを中心に続々と対応製品が登場する予定だ(現在もソニーとパナソニックのBDレコーダーが最新モデルで対応)。HDMIのバージョンアップは一息ついた感があるので、個人的には思い切って買い換えをお勧めしたい。
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