レビュー
撮影シーンを選ばない万能ズームデジカメ――ニコン「COOLPIX P80」(3/5 ページ)
モニターの右に円形の十字キーと電子ダイヤル、さらにMENUや再生ボタンがある。
電子ダイヤルはPモードではプログラムシフトに、それ以外では絞り値やシャッタースピードなどの調節に用いる。
露出補正は右十字キーで呼び出して十字キーの上下。電子ダイヤルは使わない。ちょっと電子ダイヤルの活躍の場が少なくてもったいないかなとは思う。
MENUボタンを押すと細かい撮影設定を呼び出せ、ホワイトバランス、ISO感度、測光パターン、画質、仕上がり設定、ノイズリダクションのオンオフ、ゆがみ補正のオンオフなど、マニュアル系デジカメにふさわしく細かな設定が可能だ。
AFエリア選択では顔認識のオンオフや任意の位置にAFスポットを置けるマニュアル設定もできる。
顔認識は「顔認識2.0」と銘打たれており、以前のCOOLPIXに搭載されていた顔認識機能に比べると、認識のスピードや精度が格段に上がり、最大12人まで見つけられるようになった。
今年のトレンドともいえる「ダイナミックレンジが広くなったように見せる技術」は、ニコンの「D-ライティング」がその走りといっていい。ただ、ソニーのD-Rやパナソニックの暗部補正など撮影時に補正をかけるのが主流で、COOLPIXのように再生時に補正した画像を生成するのは一手間かかる。デジタル一眼レフでは「アクティブDライティング」といって撮影時に暗部補正する機能も出てきているだけに、今後はコンパクトデジカメにも搭載して欲しいと思う。ちょっと残念だったのはそこかな。
幅広く楽しめる汎用性の高い高倍率ズーム
P80は、ニコンらしいオーソドックスな高倍率ズームだ。手への収まり具合やグリップしたときの感触はなかなかよく、気持ちよく使うことができた。
広角からの18倍ズームは数社から出ているが、スポーツ連写モードや、幅広く選べるISO感度、ゆがみ補正、ノイズリダクションをオフにできるなど細かい設定がなかなか効いていることや、モニターが明るくて(時には実際の写真より明るめに見えてしまうこともあったが)見やすいなど、コンパクトデジカメの良さを持つ汎用的な望遠モデルに仕上がっている。
これといった強い個性があるわけじゃないが、撮る人やシチュエーションを選ばない、昼でも夜でも建物でも運動会でも旅行でも幅広く安心して使えるカメラといってよさそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR