ミクシィ、次の柱は「有料サービス」と「中国」 上期は上方修正
ミクシィが収益源の多角化に向けて具体的に動き始めた。SNS「mixi」には有料課金サービスを次々に投入。上海に設立した中国支社では6月からSNSの試験サービスを開始した。同社売上高の大半がmixiの広告売り上げだが、それ以外の収益源を育てていく。
2008年4~6月期の同社売上高のうち、85.7%がmixiの広告枠販売からの収入。残りは月額315円の課金サービス「mixiプレミアム」(5.2%)と、求人サイト「Find Job!」(9.1%)からとなっている。
今後はmixiの課金サービスを拡充し、次の柱に育てる計画だ。7月にはmixi上で音楽を聴けるサービス「mixi Radio」(有料版は月額840円)や、mixiモバイルで、人気キャラクターを壁紙にできる「キャラクターミクコレ」(月額315円)を投入した。
5月に設立した中国支社では、6月からPC向けSNSの試験サービスを開始。1年以内に正式サービスを始める予定だ。当初は採算度外視でユーザーを集め、2~3年後に収益化していく計画。
同社の笠原健治社長は「中国のSNSは校内網(運営元のOak Pacific Interactiveにはソフトバンクが出資)があるが、まだドミナントはいない」と話し、「長期的には間違いなく成長する市場。日本よりもユーザーが増える可能性がある」と期待を述べた。
mixiモバイル好調で増収増益 上期は上方修正
8月5日に発表した4~6月期の決算(単体)は、「mixiモバイル」の広告が好調だったほか、データセンターに関する費用の削減効果が出て増収増益だった。
売上高は前年同期比34.1%増の28億8300万円、営業利益が同10.9%増の10億1000万円、経常利益は10.9%増の10億1300万円、純利益は10.8%増の4億9600万円。
PC向けmixiのPVは減少傾向が、mixiモバイルのPVは増加傾向が続いている。6月の月間PVはPCが48億1000万、モバイルが88億5000万。アクティブ率(3日以内にアクセスしたユーザーの比率)は約55%。登録ユーザー数は7月13日に1500万を突破した。
笠原社長はPCのPV減が続いている背景について(1)PV向上のための施策の効果がまだ出ていないこと、(2)業者によるアカウント取得を撲滅するため、アカウント作成時の認証を強化した結果スパムメッセージやスパム足あとが減ったこと――を挙げ、第2四半期以降は回復に向かうと述べた。
通期の業績予想は「広告市場の先行きが不透明」として変えないが、上期(4~9月期)の利益予想は上方修正する。営業・経常利益は当初見通しよりそれぞれ3億円上積みして17億円、純利益は1億5000万円上積みして9億円となる見通し。
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