明るい広角レンズが魅力な万人向け7倍ズーム機 サイバーショット「DSC-WX10」(1/4 ページ)
2010年は“サイバーショット”大復活の年だったなあと思う。ここ数年、キヤノン、パナソニック、カシオの影に隠れていたソニーがぐっと伸びた。SDメモリーカードへの対応と裏面照射CMOSセンサーの採用が大きな要因だけど、結果として魅力的な製品が手ごろな価格で出てきたってことだろう。
それを受けて、2011年春モデルは半分以上が裏面照射CMOSセンサー搭載機になった。その主力モデルがコンパクトでオーソドックスな広角系ズーム機のWXシリーズ。2011年春モデルでは7倍ズームレンズを搭載した「DSC-WX10」(以下WX10)となる。
サイバーショット2011年春モデル
明るいF2.4+光学7倍+フルHD動画&3D撮影、薄型ボディのサイバーショット「WXシリーズ」
新開発の1610万画素CCD、カラー豊富な小型ボディのサイバーショット「W」
有機ELタッチパネルを搭載したサイバーショット「DSC-TX100V」
薄型ボディにタッチパネル、1610万画素CCDのサイバーショット「DSC-T110」
水中でも1時間撮影可能、フルHDにも対応 サイバーショット「DSC-TX10」
動画・静止画同時記録に対応した光学10倍ズーム機――サイバーショット「DSC-HX7V」
24ミリからの広角系7倍ズームレンズ
WX10は前モデルから大幅に基本性能を上げてきた。
注目点は2つ。ひとつは画素数が1620万画素に一気にアップしたこと。2009年にWX1が出て以来、高画素のCCD(当時1400万画素)vs高感度&高速な裏面照射CMOSセンサー(当時1000万画素)という構図だったが、2011年は高画素CCDと裏面照射CMOSセンサーで画素数が並んだ。
一気に高画素化したことで高感度時の画質に不安が残るが、一世代前の製品(1200万画素)とISO1600で撮り比べてみると、結果は悪くない。1620万画素の必然性も感じないけれども。ISO感度は最大ISO3200。高感度の写真を連写して合成することでノイズを減らす、人物ブレ軽減(人物以外でも使える)や手持ち夜景機能は相変わらず冴えている。
レンズは24~168ミリ相当の7倍ズームへ。広角端を維持しつつ、望遠側をぐっと伸ばして汎用性を高めた。これはよい。明るさは広角端でF2.4、望遠端でF5.9。
使用して気になったのは最短焦点距離。WX10はマクロモードを持たない「シームレスマクロ」で、広角端でレンズ前5センチまで寄れる。が、望遠端では最短撮影距離が1メートルとけっこうある。
問題は広角端と望遠端の間。実はちょっとでも望遠側にズームすると急に撮影最短距離が伸びるのだ。36ミリ相当(1.5倍ズームくらい)にすると最短撮影距離が30センチを超えてしまう。これはいくらなんでも使いづらい。たとえば、10倍ズームレンズを搭載するDSC-HX7Vは36ミリ相当で10cm以下まで寄れるのだ。広角端以外でマクロ撮影をしたい人は要注意である。
撮影モードに“サイバーショット”らしさ
シンプルで丸みを帯びたボディに、シンプルなインタフェースと非常にオーソドックスなボディのWX10。撮影モードに“サイバーショット”としての特徴が出ている。
まず「おまかせオート」と「プレミアムおまかせオート」の2種類があること。おまかせオートは普通の「シーン自動認識オート」で、夜景だとか人物だとかマクロだとか、そんなのを自動判別してくれるもの。「プレミアム」が付くと、シーンに応じた「連写+合成」技が追加される。
逆光と診断されたら露出を変えて3枚連写して合成するHDRが、夜景と判断されると6枚連写して合成する「手持ち夜景」が、暗所で手ブレしやすいと判断されると感度を上げて6枚連写して合成する「人物ブレ軽減」が自動的に実行されるのだ。わざわざ「おまかせオート」と別立てにしているのは、連写+合成処理に時間がかかることや、被写体によって合成処理が向かないケースがあるからだろう。
連写+合成処理の欠点は、連写中に被写体ブレや手ブレが発生して合成時に破たんしてしまうことだが、ソニーはその処理がうまく、多少手がブレても位置合わせをきちんと行ってきれいに合成してくれるし、HDR以外では被写体が動いていた場合6枚中1枚だけを使うことでそれを防いでいる。このあたりの技術は優れており、けっこう安心して使える。
上記3つの「連写+合成」技を任意にかけたい場合は、シーンモード(SCN)にはいっているので、そこから選ぶ。
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