デジタルカメラ総合販売ランキング(7月11日~17日)
今夏の新製品は「難しさを感じさせない」追求へ(1/2 ページ)
GfK Japan調べによる、デジタルカメラ販売ランキングをまとめた。デジタル一眼のランキングでは、ニコン「D3100」(ダブルズームキット)が引き続き首位をキープしているが、今夏の新製品であるソニー「NEX-C3」はランキングを上げたほか、同じく今夏の新製品のナソニック「DMC-GF3」も初登場で7位にランクインした。
「NEX-C3」(レビュー)と「DMC-GF3」(レビュー)という今夏の2製品、Eマウントにマイクロフォーサーズと規格こそ違うものの、既存モデルから小型軽量化を進め(いずれも世界最小をうたっている)、コンパクトデジカメらからステップアップする層を強く意識した作りが特徴となっている。
詳細はそれぞれのレビュー記事を参照してもらいたいが、両モデルともに可能な限りボタン数を減らしており、利用者は「構えて撮る」ことに集中できる。電子ダイヤルをはじめとしたボタン類が多い方がとっさの撮影設定変更には有利だが、ボタンが多ければそれだけ、コンパクトデジカメからステップアップする層から見れば取っつきにくさにつながってしまうだけに、これは利用者層を意識しての措置と見るべきだろう。
旧来のいわゆるデジタル一眼がコンパクトデジカメに比べて「重い」「難しそう」といったイメージを抱かれており、それはステップアップの障害とされてきた。その障害をぬぐい去るべく、各社がエントリーモデルでフルオートの撮影機能の強化や小型軽量化に力を入れてきた訳だが、NEX-C3やDMC-GF3を見ていると、小型軽量化の部分はかなり限界に近づき、次は「難しそう」を感じさせない操作性の追求に入ったのではと感じさせる。
ただ、簡単な操作はイコールカメラ任せにつながりかねないため、その部分だけが突出してしまうと、コンパクトデジカメに比べて、単に、「撮像素子が大きくて、レンズ交換ができるカメラ」になってしまう可能性もある。もちろん、それでいいという意見もあるだろうが、それではちょっとさみしい。可能な限り、カメラに設定の大部分を任せつつ、容易な操作で、撮影者の意図が仕上がりに反映されるカメラ――これがエントリー層に向けた理想型だろう
もちろん今夏の新製品がその理想型に向けた努力を怠っているわけではない。NEX-C3ならばオート撮影に自分なりのアレンジを加えられる「マイフォトスタイル」を実装しているし、DMC-GF3ならばタッチパネルの搭載や、マイフォトスタイルのようにオート撮影ながら絞りや露出、ホワイトバランスを自分好みにアレンジできる撮影モード「iA+」の実装がそれに当たる。今夏の新製品ではないが、オリンパスのPENシリーズが登載する「ライブガイド」も同種の施策といえる(今秋に登場するE-PL3にもライブガイドは搭載されている)。
ただ、これらの取り組みはまだ始まったばかりであり、試用した限り、細部に目をやれば、実装されたソフト的なインタフェースとハードウェアの一体感など――NEX-C3ならばもう少しボタンが大きいほうが操作しやすく感じる、DMC-GF3ならばカメラを構えるとロータリーダイヤルが操作しにくいなど――、まだまだ改良の余地があるように感じている。
確かにステップアップ層に向けたカメラは優しくなった。ただ、いままでカメラを触れたことのない人が、手にした瞬間から、直感的に使いこなせるレベルかといえばそうではない。どんな写真を撮りたいかというイメージを、どれだけ直感的にカメラの設定に結びつけることができるか、そのソフトウェアとハードウェアの融合が求められるだけに、そうしたユーザーインタフェースを実現するにはまだまだ多くの課題があるように思う。
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