野村ケンジの「ぶらんにゅ~AV Review」

サイズと外見に騙されるな! 本格オーディオの実力を持つオラソニック「TW-D7OPT」(2/2 ページ)

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画面の横に設置するスペースがないときは、スピーカーを横に寝かせるという手がある

 使い勝手の面で好印象を持ったのは、そのコンパクトなスピーカーサイズと、卵形のスピーカーを安定して置くために用意されたシリコン製のインシュレーターだ。まず高さ141ミリ、幅108ミリというサイズは、20~30インチ程度の薄型テレビの両脇に置くには収まりの良いサイズだし、もう少し大きい画面サイズで、例えば両脇にスペース的な余裕がない場合でも、スピーカーを倒して画面下側に置くことも可能だ。一見扱いづらそうな卵形デザインだが、その実は意外にもおさまりが良いのだ。

 いっぽうのインシュレーターは、これがなかなかにアイデアもの。卵形の本体とあいまって、スピーカーの角度を微妙に調整できる。音響的な調整を手軽にできるという点では、とてもありがたい作りだ。

 付け加えると、テレビに連動して自動的に「TW-D7OPT」の電源がオンオフされることも便利。一体型サラウンドスピーカーなどでは当たり前の機能だが、こういった小型モデルであっても手抜かりはない点はうれしい限りだ。

肝心のサウンドは?

 さて、肝心のサウンドをチェックすべく、まずは手元にある42インチのプラズマディスプレイに接続した。

 確かに、音質に関してはなかなかの良好さだ。内蔵スピーカーとは別物の解像度だし、小型スピーカーとは思えないダイナミックな音がする。とにかく、人の声がしっかり良く届くようになった。滑舌があまりよろしいとはいえない芸能人でも、何を話しているのか良く分かる。明らかに内蔵スピーカーとは別次元のサウンドだ。

リモコンも付属する

 そこで、今度はテレビに接続したレコーダーからBDソフト「300」を再生してみる。するとこれが、なかなかに小粋なサウンドを聞かせてくれた。セリフなどの中域がしっかりと聞こえ、高域も伸びやか。低音ボリュームも、小型スピーカーにしてはなかなかがんばっている。音の広がり感はさすがにそこそこレベルだが、ちょっとした映画鑑賞にも充分活用できるクオリティーを持ち合わせているのは確かだ。

 しかし、実は「TW-D7OPT」がその本領を発揮したのはアナログポートにUSB DAC「Music StreamerII」経由のPCを繋いだときだ。WAVファイルを再生すると、なんとも力強い、それでいて丁寧な演奏のサウンドが再生されたのだ。女性ボーカルも、力強く、それでいてニュアンス豊かに歌い上げてくれる。小型アクティブ・スピーカーでここまでの描写力には、まずであったことがない。そして、なんといっても低域の描写力だろう。そのサイズからはまったく想像できない、かなりのローエンドまでフォーカス感の高い低音を再生してくれる。さすがにローカットされていない楽曲だと苦しい面も見せるが、逆にいえばそこまでの低域を再生している証拠でもある。

 設置場所のラックもしっかりしたオーディオ用のものを使えば、低音の質感はさらに向上することだろう。思わずオーディオ的な見方をさせてしまう、優れた製品であることは確かだ。

音質評価
解像度感 (粗い---○-きめ細かい)
空間表現 (ナロー--○--ワイド)
帯域バランス (低域強調--○--フラット)
音色傾向 (迫力重視---○-質感重視)
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