矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」

アントキノカメラへ会いに行く――ペンタックス「Optio 750Z」(3/3 ページ)

広角側は捨て、望遠マクロとして使おう

 露出計だけ、と割り切って750Zを使ってもいいのだが、そこは元々デジカメであるから写真も撮ってみたい。

 もう7年も前のモデルだし、あえてレトロに設計してあるので、当時常識になりつつあった手ブレ補正さえ付いていない。レンズは35ミリ換算で37.5~187.5ミリの5倍ズームでなかなかのものだが、現在の基準からすると広角側がいかにも狭い感じだ。

 このカメラはある程度用途を絞って使ったほうが楽しいだろう。注目すべき点はズーム全域で最短撮影距離が同じ、ということだ。ノーマル状態で最短撮影距離は60センチ。望遠端の187.5ミリで考えるともうマクロの領域に入っていると言える。さらにマクロモードにすると15センチまでに寄れるのだ。被写体との距離をある程度とれて、きれいに背景がボケる望遠のマクロ撮影ができる。

 750Zの発色は、地味だ。「あざやか」の設定もあるが、ここはあえてノーマルで使うのが正しいだろう。少し色あせ、懐かしい写真を生み出してこそ、750Zだという気がする。

 長いブランクを埋めて『アントキノカメラ』と和解するためには、彼(彼女)の総てを受け入れることが必要なのだから。

印刷する
SNSでシェア
SpecialPR

矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

関連記事

こんなメディアも見られています

ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

メールマガジンを配信中
メールマガジンを配信中

国内外の業界動向、AIやクラウドなどの最新技術、キャリア情報など今知りたい情報をまとめてお届けします。

いますぐご登録

本日の新着記事

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ITmedia NEWS SNS

X @itmedia_newsをフォロー

インフォメーション

ITmediaNEWSをフォロー

あなたにおすすめの記事PR