矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」
アントキノカメラへ会いに行く――ペンタックス「Optio 750Z」(2/3 ページ)
銀塩おやじ落涙の「デジタル露出計モード」
単体露出計のメーカーと言えば国内ではミノルタ(現在はケンコー)、セコニックが有名だが、実はペンタックスも露出計のメーカーである。それもたった1機種、反射光式のスポットメーターを作り続けている(ペンタックス アクセサリ一覧)。そしてなんと750Zの「デジタル露出計モード」には、このスポットメーターのノウハウが丸ごと乗せられているのだ。
750Zの取扱説明書には、冒頭に「フィルムカメラを使うときには、一緒に持って行って露出計として使って欲しい」旨が明記されている。ハイエンドのコンパクトデジカメでそのような主張をするのはかなりリスクがあると思われるのだが、ペンタックスはあえてそれをしたのだ。
フィルムでの風景写真をメインにしているハイアマチュアにとって、スポットメーターは憧れのアイテムだ。三脚に据えた中判カメラで構図を決めたら、スポットメーターで各部分の露出を測っていく。コントラスト差が激しい時は特に慎重になる。そしてフィルムのラチチュードまで計算に入れて最終的に決定した露出の値は、人によって微妙に違うのだ。
この繊細な作業には受光角1度のスポットメーターが不可欠なのだが、これが意外に高い。6万円弱はするのだ。もしそれをこの750Zで代用できるなら、これほどうれしい事はない。万が一の撮影の失敗も、デジタルカメラで押さえの撮影もできると考えたら一石二鳥なのである。
しかも750Zの場合、望遠側では受光角1度、広角側では受光角5度というふうに使い分けができる仕様になっている。これは本家を超えた「ズームスポットメーター」なのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Androidのマイナンバーカード」提供へ 20日から 物理カードなしでも本人確認など可能に
-
2
睡眠中に「ピンクノイズ」を聞くと“脳内ゴミ”の洗い流しが強まる? 米MITが人間で実験 Science系列誌で発表
-
3
タイムズカー漏えいで集団訴訟の動き、登録3000人弱 呼び掛けた弁護士に聞いた──「謝罪で済む案件ではない」
-
4
免許証の悪用防止で申し込み集中 JICCがアプリ受付を一時休止 タイムズカー漏えいの影響か
-
5
「アバハウス」全顧客の情報漏えいか 会員・受注DBに不正アクセス 「不審な返金メール届いた」報告で判明
-
6
第一生命に不正アクセス 従業員情報12万人分漏えいか 退職者も対象
-
7
靴のムーンスター、顧客情報漏えいの可能性 氏名や住所、注文情報など
-
8
Apple、macOSの「フルディスクアクセス」に追加の制御を導入へ 「AIエージェントの進化でリスクが大幅に増大」
-
9
貧乏な子どもが“稼げる大人”になる条件とは? 米ハーバード大などがFacebook7000万アカウント超から分析 2022年にNature掲載
-
10
“謙虚なリーダー”は上司として優れているのか? 東大が日本企業の400人以上を調査
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR