2ch「ステマ」戦争 人気板が住民大移動で一気に縮小、その背景の事情と心情(2/4 ページ)
疑心暗鬼
騒動の背景には、「ステマ」への疑心暗鬼と、アフィリエイトブログをめぐる不満の蓄積がある。
2chはポピュラーだが、匿名で激しく本音が飛び交う場でもある。こうした特殊なコミュニティーでステルスマーケティングを行いたい企業がどれほどあるのか、実際のところは疑問だ。だが、2ch→アフィリエイトブログのまとめ→Twitterのコンボによる情報拡散効果は無視できない規模になっており、特定のターゲット層を狙い撃ちにした商品なら意味はあるのかもしれない。
昨年11月から12月にかけ、ある即席ラーメンが「おいしい」という書き込みが2chに相次いだ。だが、書き込みとともにアップされた「作ってみた」写真のEXIF情報から、「不自然だ」と指摘されたこともあった。
この件の真相は不明だが、「工作員」や「不自然なレス」の存在は、「見えない敵と戦っている」と揶揄(やゆ)されながらも以前から2chで指摘されてきた。ステマ対策としてユーザー自身の情報リテラシーを高めようという呼びかけもあるが、逆に言えば法的規制がない以上、ユーザー個人の“眼力”に頼るほかはないというのが現状だ。これが膨大かつ匿名のユーザーが集まる巨大掲示板群である2ch住民に疑心暗鬼を植え付ける結果になっている。
ちょうど同じ時期に「食べログ」事件が大きく報道されたことも、「ステマ」行為の存在を住民に確信させることになった。
不満
「ステマ」への疑心暗鬼は、アフィリエイトブログに批判の矛先を向けさせることになる。
さまざまな話題についてのスレッドをまとめ、分かりやすく編集して掲載するアフィリエイトブログは人気のコンテンツ。編集にはセンスと手間が必要で、2chの話題がまとめ記事を経由してネットでポピュラーになっていった例も多い。2chにはアクセスしないがまとめサイトは読むという人は多く、Twitterのトレンドワードやはてなブックマークの人気エントリーとしてアフィリエイトブログの2chまとめ記事が取り上げられることも多い。
大手サイトは報道機関のサイトをしのぐ規模のアクセスを集めているようだ。昨年4月には、大手の「痛いニュース」が月間1億ページビューを超えたとして、同サイトが利用しているブログサービスの運営元・ライブドアは会社としてニュースリリースを出して報告。「今後も規模やジャンルを問わず、ブログを使って自己表現をする方を支援していきます。また、ブログを通じて読者の情報生活を豊かにすることも視野に入れ、社会全体の発展につながるように尽力していきます」という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
携帯各社、熊本の一部で通信障害 震度7の地震で 他社回線につながる「JAPANローミング」開始【追記】
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR